基礎伝送工学

基礎伝送工学

本書は,伝送線路の基本的な性質や技術について解説している。物理的意味を理解しやすくすることに重点を置き,数式の誘導の道筋をできるだけ明確に示し,例題や演習問題を豊富に掲載して,理解が深められるようにした。

ジャンル
発行年月日
1997/06/20
判型
A5 上製
ページ数
168ページ
ISBN
978-4-339-00676-6
基礎伝送工学
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定価

2,420(本体2,200円+税)

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本書は,伝送線路の基本的な性質や技術について解説している。物理的意味を理解しやすくすることに重点を置き,数式の誘導の道筋をできるだけ明確に示し,例題や演習問題を豊富に掲載して,理解が深められるようにした。

1. 分布定数線路の電圧と電流
1.1 伝送線路の微分方程式
1.2 微分方程式の解
1.3 有限長線路における電圧と電流
  〔1〕送端または受端において,入射電圧と反射電圧を与えた場合
  〔2〕送端または受端において,線間電圧と線路電流を与えた場合
1.4 反射係数
  〔1〕送端からxの点における反射係数
  〔2〕受端からlの点における反射係数
1.5 伝送線路の入力インピーダンス
演習問題
2. 伝送線路の特性
2.1 低損失/無損失線路における基本式
  〔1〕低損失線路の特性パラメータ
  〔2〕無損失線路における基本式
2.2 定在波
2.3 規格化インピーダンス
2.4 整合のとれた伝送線路
  〔1〕負荷抵抗が特性抵抗に等しい場合
  〔2〕線路が無限に長い場合
2.5 受端短絡/開放線路
  〔1〕受端短絡線路
  〔2〕受端開放線路
  〔3〕線路の一般的な性質
2.6 スミス図表
  〔1〕スミス図表の原理
  〔2〕アドミタンス目盛
2.7 損失線路における定在波分布と入力インピーダンス
  〔1〕受端短絡の場合
  〔2〕受端開放の場合
演習問題
3. 電力と信号の伝送
3.1 伝送電力の表現式
3.2 損失のある線路による電力の伝送
  〔1〕伝送効率
  〔2〕デシベルとネーパ
  〔3〕絶対電力レベルと相対電力レベル
3.3 無ひずみ条件
3.4 群速度
演習問題
4. 電磁波の伝搬と伝送線路
4.1 電磁波の分類
4.2 ベクトル・ヘルムホルツ方程式
4.3 TEM波
4.4 平面波の反射と透過
4.5 電力の流れとポインティングベクトル
4.6 表皮効果
演習問題
5. 電磁波の伝送路
5.1 同軸線路
  〔1〕TEM波伝送路としての同軸線路
  〔2〕同軸線路の特性抵抗
5.2 平行2線式線路とストリップ線路
  〔1〕TEM波伝送路の共通点
  〔2〕平行2線式線路の特性抵抗
  〔3〕ストリップ線路の特性抵抗
5.3 導波管
  〔1〕TEmn波
  〔2〕TMmnおよび円形導波管のTEmn,TMmn波
  〔3〕伝送線路の基本式との対応
  〔4〕TE10波伝搬導波管
5.4 光ファイバ
  〔1〕ステップ形光ファイバ
  〔2〕単一モード伝送と光ファイバの種類
演習問題
6. 伝送線路の整合
6.1 不整合線路に起こる障害
  〔1〕長線路効果
  〔2〕線路損失の増加
  〔3〕線路の電力容量の低下
6.2 伝送線路の整合法
  〔1〕1/4波長線路による整合
  〔2〕可動スタブによる整合
  〔3〕固定スタブによる整合
6.3 指数線路による整合
演習問題
付録
参考文献
演習問題解答
索引

中司 浩生(ナカツカ コウキ)

【貴重な1冊】

電気系学科では電磁気学,電気回路を学んだ後に,通信系の科目として伝送線路を取り扱う講義がありますが,本書はそれに対応した数少ない教科書としてご好評をいただいています。