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神経刺激インタフェース

バーチャルリアリティ学ライブラリ

神経刺激インタフェース

VRにおいて,感覚提示や感覚変容は非常に重要である。このような感覚を生じさせる仕組みが神経刺激インタフェースである。神経刺激には刺激するための目的がある。どのように研究されてきたのかを1冊で理解できるようまとめた。

発行年月日
2024/03/28
定価
2,970(本体2,700円+税)
ISBN
978-4-339-02692-4
在庫あり

レビュー,書籍紹介・書評掲載情報

読者モニターレビュー【 河本 倫 様(業界・専門分野:IT業界)】

掲載日:2024/04/05

ところどころ学習していないとわからない要素があるものの、その点について説明が都度あったため詰まらず読むことができた。
また、VR等のフィードバックデバイスを開発する際に提示する刺激についてどういった性質の刺激を与えることがより効果的なのかといったことや提示に関する留意点など、開発段階で検討する事がある程度詳細に書かれている。
それに加え、実際に過去に行われた実験や製品化された商品・機器、今後応用が期待される物など、開発の際に疑問に挙がるであろう事例も書かれているため参考になった。
また、フィードバックデバイスのフィードバックアプローチ方法やその原理等、ユーザー目線ではあまり意識しない点について理解することができた。

読者モニターレビュー【 N/M 様(業界・専門分野:総合情報学[情報科学])】

掲載日:2024/04/01

本書は「バーチャルリアリティ学ライブラリ」の2巻目に位置する書籍である.神経刺激といえば,まず思いつくのがSFアニメ・映画・小説などで取り扱われていることを容易に想像できるだろうと思われる.そういった身近なVRの領域でも,本巻では,特に「神経刺激インタフェース」について基礎から解説がなされている.

1章では,神経刺激インタフェースについて扱う前の準備段階として,そもそも電気とは何か?という電気の発見の歴史から分かりやすく解説してある.よく実験系のバラエティ番組などで見かけるであろう,ライデン瓶を使った「人間電線(百人おどし)」という電気実験は身近な例で個人的には興味深く拝読させていただいた.その後は,バーチャルリアリティ学会に投稿された各種論文にはどのような種類のものが多いのかについての考察がなされている.

2章と3章では,侵襲性と非侵襲性の刺激について,身体の五感に関わる部分にそれぞれ侵襲性と非侵襲性の刺激を与えることによる,インタフェースとしての可能性について述べられている.本書のメインである3章では,その中でも非侵襲性刺激について詳細な解説がなされている.

4章では,電気刺激を身体の各部位に流すことになるため,電気刺激の安全性という,電流・電圧・周波数などによる身体への影響・起こり得る可能性について注意点などについて述べられている.

最後の5章では,神経刺激の応用ということで,これまでの章で述べられてきたことを振り返りつつ,各分野への応用例の紹介という形で締め括られている.

ゲームメーカーズ 様による本書プレゼントキャンペーン

掲載日:2024/03/26

詳細はリンク先をご覧ください。
記事題名:VRで感覚を生じさせる仕組み「神経刺激インタフェース」について解説した書籍、コロナ社から発売