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書籍詳細

バイオテクノロジー教科書シリーズ 6)

  免疫学概論

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野本亀久雄 九大教授 医博 著

発行年月日:1992/11/25 , 判 型: A5,  ページ数:284頁

ISBN:978-4-339-06706-4,  定 価:3,780円 (本体3,500円+税)

ばく大な表現様式を含む免疫学の分野をバイオ研究開発の対象として把握し,適切な方向性をさぐる参考となるよう,より生産的な観点からまとめた。既知の事象の理解のみならず,基礎研究の展開,実用課題への取組みも紹介した。

【目次】

1. 免疫学理解へのいとぐち
1.1 免疫の概念
1.2 抗原とは
  1.2.1 抗原決定基
  1.2.2 免疫原
1. 免疫学理解へのいとぐち
1.1 免疫の概念
1.2 抗原とは
  1.2.1 抗原決定基
  1.2.2 免疫原
  1.2.3 抗原物質
  1.2.4 免疫,抗原刺激
1.3 抗原認識の基本
  1.3.1 抗体分子の可変部
  1.3.2 Bリンパ球の抗原特異的レセプター
  1.3.3 Tリンパ球の抗原特異性レセプター
2. 生体防御機構を把握する方式
2.1 生体防御機構の守備範囲
  2.1.1 処理の対象
  2.1.2 体表層のバリアーと生体内部の防御システム
2.2 生体防御の基本的な構成因子
  2.2.1 体液性の活性物質群
  2.2.2 補体
  2.2.3 顆粒球系とマクロファージ系
  2.2.4 特殊な細胞群:肥満細胞,NK細胞,血小板
  2.2.5 リンパ球
2.3 生体防御の基本的な座標軸
  2.3.1 座標軸設定の必然性
  2.3.2 生体防御の連続的バリアー
  2.3.3 骨髄を出発点とする段階的把握
2.4 生体防御機構の構成要素を位置づける方式
  2.4.1 比重論的位置づけ
  2.4.2 場選択的な機能の発揮
  2.4.3 情報の伝達と細胞の動員
  2.4.4 生体防御の方向づけ
3. 免疫反応の発現階段(免疫の第3段階)
3.1 抗体分子の構造と機能
  3.1.1 基本的構造
  3.1.2 クラス,サブクラスの役割
  3.1.3 Bリンパ球表面のsIg
3.2 補体活性化
  3.2.1 古典経路による活性化
  3.2.2 代替経路による活性化
  3.2.3 C3bの働き
  3.2.4 補体活性化産物の機能
3.3 抗体を介する生体内反応
  3.3.1 中和反応,凝集反応,付着阻止反応
  3.3.2 オプソニン反応
  3.3.3 補体活性化反応
  3.3.4 IgE依存型即時型反応
  3.3.5 免疫複合体依存性の即時型反応
3.4 細胞依存性の生体内反応
  3.4.1 炎症反応
  3.4.2 遅延型過敏症反応
  3.4.3 MHC抗原その他の個体マーカー抗原
  3.4.4 異物的細胞や組織の排除に働く機序
  3.4.5 好酸球の特殊性
3.5 代表的な研究手段や検査法
  3.5.1 凝集反応と沈降反応
  3.5.2 RIAやELISA
  3.5.3 単クローン抗体
  3.5.4 FACS解析
  3.5.5 細胞増殖と細胞傷害の検査法
4. 免疫応答(免疫の第2段階)
4.1 末梢リンパ組織
  4.1.1 リンパ球やマクロファージの分布
  4.1.2 リンパ節の基本的構造
  4.1.3 脾の基本的構造
  4.1.4 生理的条件下でのリンパ球の循環
4.2 免疫応答の把握
  4.2.1 免疫応答の場
  4.2.2 免疫応答に関与する細胞集団
  4.2.3 免疫応答におけるインターロイキンの作用
  4.2.4 抗体分子の生成
  4.2.5 抗体のクラススイッチとaffinityの上昇
  4.2.6 免疫応答の調節
  4.2.7 ハプテン・キャリヤー系とT非依存性抗原
4.3 リンパ球の抗原認識
  4.3.1 Tリンパ球への抗原提示
  4.3.2 抗原結合によるTCR,sIgを介する細胞内シグナル伝達
  4.3.3 superantigenに対する特殊な認識
5. リンパ球の機能獲得(免疫の第1段階)
5.1 骨髄における造血機能
  5.1.1 多能性幹細胞
  5.1.2 枝分かれした幹細胞群
  5.1.3 リンパ球前駆細胞
5.2 胸腺におけるリンパ球の産生
  5.2.1 胸腺の構成細胞と胸腺因子群
  5.2.2 TCR遺伝子の再構成と可変部多様性の出現
  5.2.3 positive selectionとnegative selection
  5.2.4 γδ型Tリンパ球の特徴
  5.2.5 Tリンパ球の胸腺からの移動
5.3 骨髄におけるBリンパ球の機能獲得
  5.3.1 骨髄内の分化過程
  5.3.2 sIgの多様性
  5.3.3 抗原刺激後(骨髄外)での多様性の獲得
6. 免疫研究に適した実験動物モデルの選択
6.1 H-2ハプロタイプと細胞膜抗原
  6.1.1 近交系マウス
  6.1.2 congeneic系
  6.1.3 Mls抗原
6.2 生体防御機能の異なる近交系
  6.2.1 非特異的防御能力
  6.2.2 免疫応答の系統差
6.3 免疫不全モデル
  6.3.1 ヌードマウス
  6.3.2 ベージュ(beige)マウス
  6.3.3 SCIDマウス
7. 細胞膜上の機能物質
7.1 CD抗原
  7.1.1 CD抗原の種類
  7.1.2 CD2抗原
  7.1.3 CD3複合体
  7.1.4 CD4抗原とCD8抗原
  7.1.5 CD45抗原
7.2 レセプター
  7.2.1 代表的レセプター
  7.2.2 sIg,TCRとそのCDR
  7.2.3 IL-2レセプター
  7.2.4 Fcレセプター
  7.2.5 補体レセプター
7.3 接着因子
  7.3.1 接着因子の種類
  7.3.2 リンパ球の移動
  7.3.3 炎症細胞の移動
  7.3.4 抗原提示における細胞間相互作用
  7.3.5 細胞傷害効果
7.4 熱ショック蛋白質
  7.4.1 ストレス(熱ショック)蛋白質の存在
  7.4.2 ストレス蛋白質の種類
  7.4.3 hspの抗原としての意義
8. 生体防御機構に関与する活性物質
8.1 サイトカイン
  8.1.1 サイトカインの種類
  8.1.2 IL-1,IL-6,TNFの特徴
  8.1.3 IL-2,IL-4,IL-5の特徴
  8.1.4 IL-3,IL-7の特徴
  8.1.5 IL-8の特徴
  8.1.6 IFN-γの作用
  8.1.7 TGF-β,IL-10の特徴
  8.1.8 サイトカイン相互作用
8.2 炎症反応の化学伝達物質(ケミカルメディエーター)
  8.2.1 肥満細胞や好塩基球の脱顆粒
  8.2.2 アラキドン酸代謝産物
  8.2.3 PAF
  8.2.4 その他のメディエーター
8.3 食細胞系をめぐる活性物質群
  8.3.1 走化性因子
  8.3.2 リソゾーム内酵素と細胞膜活性化に伴う産物
  8.3.3 マクロファージ活性化
8.4 補体をめぐる制御機序
  8.4.1 制御因子の種類
  8.4.2 体液中のC3bを不活化する機序
  8.4.3 固定化した補体活性化産物を制御する機序
  8.4.4 C5a,C3aの制御
8.5 パーフォリンおよび関連物質
  8.5.1 CTLとNK細胞
  8.5.2 好酸球
9. 免疫記憶と免疫寛容
9.1 免疫記憶
  9.1.1 記憶担当細胞と記憶の維持
  9.1.2 記憶担当T細胞のマーカー抗原や接着因子
  9.1.3 記憶T細胞の刺激への応答
9.2 免疫寛容
  9.2.1 免疫寛容に含まれる現象
  9.2.2 抗原決定基に対するclonal deletion
  9.2.3 胸腺内clonal deletionの機序
  9.2.4 clonal anergy
  9.2.5 免疫寛容の難易を規制する要素
10. 臓器固有の防御システム
10.1 粘膜関連リンパ組織
  10.1.1 粘膜関連リンパ組織の意味
  10.1.2 分泌型IgA産生のプロセス
  10.1.3 経腸管吸収に伴う免疫抑制
  10.1.4 加齢に伴ってみられる特徴
10.2 さまざまな臓器に特徴的な要素
  10.2.1 皮膚の特徴的な要素
  10.2.2 気道系
  10.2.3 肝
  10.2.4 脳内
  10.2.5 眼
11. 同種移植と免疫反応
11.1 ドナー・レシピエントの抗原差
  11.1.1 免疫応答の引き金をひく同種抗原
  11.1.2 HLA抗原系
  11.1.3 HLAタイピング
11.2 移植片とレシピエントのかかわり
  11.2.1 血清のかかわり
  11.2.2 拒絶反応のタイプ
  11.2.3 拒絶反応の追跡
11.3 骨髄移植に伴う移植片対宿主反応
  11.3.1 移植片対宿主反応
  11.3.2 GVH反応の回避
11.4 免疫抑制法
  11.4.1 免疫抑制の標的
  11.4.2 代表的免疫抑制剤
  11.4.3 免疫抑制に伴う感染症
12. 自己免疫病
12.1 自己免疫の機序
  12.1.1 自己抗原決定基の存在様式
  12.1.2 自己免疫寛容の成立
  12.1.3 自己組織損傷の機序
  12.1.4 自己抗原が認識されるきっかけ
12.2 ヒトの自己免疫病
  12.2.1 自己免疫病と膠原病
  12.2.2 自己免疫病の分類
  12.2.3 全身性自己免疫病の代表例
  12.2.4 臓器限定型自己免疫病の代表例
  12.2.5 慢性関節リウマチ
  12.2.6 細菌抗原と自己抗原との交叉性
  12.2.7 HLAハプロタイプとの関連性
12.3 自己免疫病の実験モデル
  12.3.1 全身性自己免疫病のモデル
  12.3.2 臓器限定型の自然発症モデル
  12.3.3 人為的に誘発される自己免疫モデル系
  12.3.4 関節炎の動物モデル
  12.3.5 化学物質の投与によるモデル作成
  12.3.6 新しい治療法の模索
13. 感染防御
13.1 感染防御の基本
  13.1.1 好中球の殺菌作用
  13.1.2 マクロファージの殺微生物作用
  13.1.3 微生物側の抵抗性
13.2 感染防御因子の有効性と免疫不全
  13.2.1 細菌,真菌,原虫に対する防御因子の位置づけ
  13.2.2 ウイルスに対する防御因子の位置づけ
  13.2.3 免疫不全と感染症
14. 生体防御の系統発生と個体発生
14.1 系統発生
  14.1.1 食細胞系の役割
  14.1.2 補体活性の動物種差
  14.1.3 免疫系の系統発生
  14.1.4 トリのファブリキウス嚢
14.2 個体発生
  14.2.1 母体からの移行抗体
  14.2.2 リンパ球の個体発生
  14.2.3 加齢に伴う免疫系の機能変化
15. 日常体験する免疫系の変動
15.1 過敏症反応
  15.1.1 喘息やアレルギー性鼻炎
  15.1.2 食品アレルギー
  15.1.3 薬剤過敏症
  15.1.4 接触過敏症
  15.1.5 Schwartzman反応
15.2 ストレスによる変動や日内変動
  15.2.1 ストレス
  15.2.2 日内変動
16. 生体防御の理論体系に基づく基礎研究の展開
16.1 生体防御の連続的バリアー
  16.1.1 連続的バリアーの構築
  16.1.2 primitive T cell response(PTレスポンス)の提唱
  16.1.3 PTレスポンスの基本的な生物学的特徴
  16.1.4 PTレスポンスのリステリア感染における表現
  16.1.5 PTレスポンス担当細胞の同定と抗原認識構造の決定の困難さ
  16.1.6 PTレスポンス担当細胞の同定
  16.1.7 T細胞系列の分化と選択
16.2 比重論的位置づけ
  16.2.1 比重論的位置づけの必然性
  16.2.2 細菌を対象とする比重論的位置づけの手法
  16.2.3 代表的な細菌に対する比重論的位置づけ
  16.2.4 ウイルスに対する防御の比重論的位置づけ
  16.2.5 同種移植,癌細胞,自己免疫
  16.2.6 生理的な出来事に伴う生体防御機構の変動
16.3 場選択的機能発現
  16.3.1 サイトカインの有効な機能発現
  16.3.2 CTL誘導の場
16.4 T細胞の動員
  16.4.1 動員への情報の必然性
  16.4.2 プロスタグランジン血中濃度の変化とT cell traffic
  16.4.3 さまざまな生体の条件下でのT cell traffic
  16.4.4 PTレスポンスを加えた生体防御の再建築
17. 生体防御理論から実際的応用課題への橋渡し
17.1 同種移植片生着への免疫寛容の活用
  17.1.1 臓器移植における難問題
  17.1.2 皮膚移植片の拒絶に働く感作リンパ球
  17.1.3 抗原幅の縮小による免疫寛容の導入
  17.1.4 免疫寛容強化の試み
  17.1.5 minor H抗原に対する免疫寛容の導入,維持
17.2 移植片対宿主反応
  17.2.1 GVH反応の担い手
  17.2.2 GVH反応の免疫寛容導入
17.3 自己免疫病モデルの解析
  17.3.1 全身性自己免疫病(SLE)のモデル
  17.3.2 臓器限定型の自己免疫病モデル
17.4 生体防御の機能回復や活性化
  17.4.1 活性物質の開発に活用する座標軸
  17.4.2 合成ペプチド
  17.4.3 いわゆる外因性BRM
  17.4.4 生薬系または近縁の製剤
  17.4.5 腸管内からの侵入阻止
17.5 癌病巣および担癌個体へのアプローチ(動物モデル)
  17.5.1 二つの方向性の必然性
  17.5.2 担癌状態に伴う生体防御不全とその回復
  17.5.3 抗腫瘍抵抗性の強化へのアプローチ
  17.5.4 転移抑制のモデル実験系
17.6 ヒト癌へのアプローチ
  17.6.1 非特異的免疫療法の成果
  17.6.2 ヒト癌細胞に対する生体側の抵抗性
  17.6.3 LAK療法の限界
  17.6.4 LAT療法への展開
  17.6.5 単クローン抵抗の活性
おわりに
付録
引用論文および参考文献
索引

在庫は時期によりまして変動することがございますので、ご了承ください。