鍛接管と電縫管 - その発展と歴史 -

鍛接管と電縫管 - その発展と歴史 -

基本技術のすべてを生み出した欧米の鋼管製造技術の発展を歴史的に振り返りながら,これからのわが国の研究者やエンジニアの進むべき創造的な方向を示唆する教養書。

ジャンル
発行年月日
1986/06/10
判型
B5 上製
ページ数
274ページ
ISBN
978-4-339-04297-9
鍛接管と電縫管 - その発展と歴史 -
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定価

5,500(本体5,000円+税)

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基本技術のすべてを生み出した欧米の鋼管製造技術の発展を歴史的に振り返りながら,これからのわが国の研究者やエンジニアの進むべき創造的な方向を示唆する教養書。

第1部 鍛接管の発展
 第1章 鍛接管の源流
  1. 火薬・銃器・親方たち
  2. 初期の「銃身」製造法
  3. 最初の機械化ーHenry Osbornの発明
 第2章 一般管マーケットの萌芽
  1. ガス燈の発明と配管ニーズの発生
  2. 鉄道事業の勃興
  3. 新規事業の隘路ー長尺小径管の量産技術の欠落問題
 第3章 鍛接管量産時代の幕開き
  ーWhitehouseの発明
  1. 発明経緯
  2. 初期の方法
  3. Whitehouse法の改良
 第4章 特許係争と特許延長請願
  1. 特許侵害者との間断なき闘い
  2. 特許明細書の誤記訂正トラブル
  3. 特許の延長
  4. 世界の鋼管生産基地Wednesbury
  5. 特許失効と新規参入者との競合
  6. 覇者落日
 第5章 鍛接管黄金時代
  1. ヨーロッパとアメリカに見る発展の姿
  2. クローズ アップ アメリカ
 第6章 ベルダイス式突合せ鍛接法完成の姿
  1. Whitehouse以降の技術進歩と生産の実際
  2. ベルダイス式突合せ鍛接法の特徴と評価
 第7章 鍛接法製造法の多様化
  1. 折衷式中径管プロセスの出現
  2. 大径管の製造
  3. 酸素・アサエチレン法による小径薄肉管の製造
 第8章 連続式鍛接管製造法の登場
  Continuous Butt-Welding(CBW)
  1. Fretz-Moonプロセスの始まり
  2. 製管原理
  3. 最初の建設ラッシュー1940年代
  4. 戦後の再躍進ー1950年代
  5. 現CBWプロセスの性能評価
第2部 電縫管の発展
 第1章 電縫管の搖籃期
  ー1890年代後半から1920年ごろまで
  1. 電縫管の起源
  2. Soennichsen法
  3. 重ね抵抗溶接法
 第2章 商用周波数時代
  ー1920年代
  1. 量産時代の幕開きーG.V.Johnstonの発明
  2. 特許騒動
  3. 特許回避努力
  4. 電縫管の最初の活躍ー機械構造用鋼管分野
 第3章 中径ミルの登場
  ー1930年代
  1. 外径拡大の誘因
  2. 中径電縫管ミルの出現
 第4章 倍数周波数時代への移行
  ー1940年代
  1. 特許期限切れと新規参入者の活躍
  2. 回転トランスの威力
  3. 倍数周波数時代の始まり
  4. 中径管プラント建設ラッシュ
  5. 最高級用途 ボイラチューブへの本格的進出
 第5章 低周波溶接の完成
  1. 低周波溶接法のポイント
  2. 低周波溶接法の製造限界
 第6章 その他の電極ロール式溶接機
  1. 直流溶接機
  2. 交・直流溶接機
  3. 新型低周波溶接機の登場ーSQウェーブウェルダー
 第7章 高周波時代への橋渡し役 中周波時代
  -1950年代初頭
  1. 高周波の工業的応用の始まり
  2. 高周波指向
  3. 中周波プラントの出現
  4. 中周波溶接機の評価
 第8章 高周波時代の幕開き
  -1950年代
  1. 大容量・高周波発振器の実用化
  2. 高周波電縫管ミルの登場
  3. 高周波抵抗溶接法-サマツール法
  4. 低周波溶接法との比較
  5. 低周波時代との訣別
  6. ERW-SRプロセスの出現
  7. 素材分野の目覚ましい進歩
 第9章 連続鋳造化の進展と高周波時代の発展
  -1960年代
  1. 連続鋳造化の進展と電縫鋼管の競争力の向上
  2. 高周波溶接技術の発展
  3. 大径管プラントの出現
 第10章 量から質の時代に転換
  ー1970年代以降今日まで
  1. 発展と低迷
 第11章 わが国における電縫管の生産推移と今後の発展方向
 第12章 写真でみる電縫管設備の新動向
図版・写真出典一覧表
参考文献
参考特許

三谷 一雄(ミタニ カズオ)

日下部 良治(クサカベ リョウジ)