コロナ社「入門 画像工学」::アルゴリズム研究室
4.10_演習問題_2 解答

初期状態を決めておく必要があるが、ここでは初期状態(時刻0)(局所復号器の値)は0としておく。
まず。第一の入力は、10である。初期状態の値0と比較し、+10の入力であるため、+Δ=+1の符号"1"を出力し、 局所復号器の値は+1となる。以下同様に繰返し、時刻15で局所復号器の値も15となり、入力に追いつくことになる。 そのあとは、入力は一定値15であるため、符号は±1の振動を繰り返す。局所復号器の値は14と15の繰返しと、16と15の繰返しのパターンが あるが、ここでは、前者の場合を示す。
デルタ変調は簡易な構成だが、入力の大きい変動に追従できず、変動に追いつくまでに時間がかかる点と、定常状態になったあと、±1の変動が残り、小さい誤差が加わるという欠点を有している。以上の結果を下表に示す。
ΔM
時刻0 1 2 3 4 5 6 7 891011121314 15 1617 18 1920
入力信号値 - - 1 0 10 10 10 10 15 151515151515 1515 15 1515151515
ΔM符号 - -1 1 1 11111111111101 010
局所復号器出力0123456789101112131415 1415141514