コロナ社「入門 画像工学」::アルゴリズム研究室
4.10_演習問題_1 解答

上のラインをMH符号化する時、表4.4を用いる。事象は、
黒のランが3
白のランが2
黒のランが3
白のランが7
となっているので、それぞれ表4.4から符号を抽出する時、下の表のよう対応になっている。
黒ラン、白ランとMH符号の対応
ラ ン 黒 3 白 2 黒 3 白 7
符 号 1 0 0 1 1 1 1 0 1 1 1 1

これから、この部分に関するMH符号は、
100111101111  
となる。
ここで、符号化が終了する時は、EOL(End Of Line)符号"000000000001"を付加して下記のようになる。
100111101111000000000001  

下のラインを上のラインの符号化結果を用いて、MR符号化する。
上のラインが黒で始まり、下のラインも黒で始まっているとき、下の第一画素は垂直モードのズレ0となる。 3画素目の白画素は、上のラインの3画素目の黒画素に比べ、左に1ずれている。従って垂直モードの-1になる。 次の事象は11画素目の黒だが、図4.4において、b2がa1の左に有るため、パスモードになる。その時、a0はb2に置き替えられ、次の水平モードの符号化時にランが短くなるようにしてある。これは、パスモードで通過した部分を再度符号化するのは無駄なため、通過した部分まで、次の符号化の開始点が移動するようになっているためである。(教科書4.2.2参照)