アルゴリズム研究室
1.4_演習問題_3 解答
YIQの存在範囲からなる立体は、明礬(ミョウバン)の結晶のような2個の四角錐を反転させて底面をつないだような形であるが、変換係数が非対称であるので、実際は、もっと複雑な形状をしてる。断面は、三角形、四角形、五角形になり、Y方向に見たときには、少しねじれた形をしている。
NTSC(National Television System Committee)標準化テレビジョン信号の、RGB3色の信号を、Y、I、Qに変換する。
また、逆変換は、
で表される。信号範囲は、
である。
(1.11)式から、R、G、Bの信号の存在範囲が0〜255であることから、以下の関係式が得られる。
これから、下記の6個の条件式が得られる。
Yをパラメータとして、IとQに関する1次不等式の集まりとして、整理すると、
これらは、2個ずつ同じ傾きの直線で、切片がYをパラメータとして異なっている。Y=0の場合を以下に示す。@Aを赤線で、BCを緑線で、DEを青線で示し、それぞれ同色ではさまれた部分が存在範囲となる。Y=〜の場合は、I=Q=0の1点のみになる。
図1.4.3.1 YIQ断面、Y=0
Y=30の場合を、次に示す。赤線と青線は下方に移動し、緑線は上方に移動している。中央部にある三角形の部分が、存在範囲になっている。
図1.4.3.2 YIQ断面、Y=30
Y=255の場合を、次に示す。赤線と青線が下限に移動し、緑線が上限に移動し、I=Q=0の1点のみが存在範囲になっている。
図1.4.3.3 YIQ断面、Y=255
以上をYをパラメータとして、形状が変化する様子を調べると、およそ下表のようになる。
表1.4.3.1
また、Yの値に対する存在範囲を示すと、下図のような表になる。図のうち白い部分が存在範囲で、他の色は、直線の境界を示している。
図1.4.3.4 各Yの値に対するYIQ断面
最後に、Yをパラメータとしたを紹介する。
断面図の観察ツール(1)、
Windows ツール.exe ダウンロード :
Visual Basic 6 YIQ_f.exe クリックダウンロード
断面図のアニメーション(2)、
Windows ツール.exe ダウンロード :
Visual Basic 6 q2YIQ.exe クリックダウンロード
YIQ全体の立体模型の回転するアニメーション
Flash_Player
ダウンロード
Windows Media Video 8形式の動画クリップ :
YIQ_Rotation_1.wmvクリックダウンロード
,
MPEG-1_Player