改訂 鋼構造学 (増補)

土木系 大学講義シリーズ 11

改訂 鋼構造学 (増補)

鋼橋の分野では既設構造物の保守・管理が新たな課題となる一方で,鋼構造の重要性は変わらない。前回の改訂から十年余を経て,鋼材とその接合の分野におけるこの間の技術の変遷を踏まえ,2,3章を主体に大幅な補筆・修正を加えた。

ジャンル
発行年月日
2011/05/10
判型
A5
ページ数
258ページ
ISBN
978-4-339-05550-4
改訂 鋼構造学 (増補)
品切

定価

3,520(本体3,200円+税)

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鋼橋の分野では既設構造物の保守・管理が新たな課題となる一方で,鋼構造の重要性は変わらない。前回の改訂から十年余を経て,鋼材とその接合の分野におけるこの間の技術の変遷を踏まえ,2,3章を主体に大幅な補筆・修正を加えた。

序章 鋼構造の変遷と現状
1. 橋にみる鉄鋼構造の歴史
2. 事故の教訓
3. 土木構造物における鋼構造の適用

第1章 総説
1.1 構造物の要件
1.2 鋼構造の特徴
1.3 鋼構造物のライフサイクル
1.3.1 一般
1.3.2 調査・計画
1.3.3 構造設計
1.3.4 鋼構造の施工(I)――工場製作
1.3.5 鋼構造の施工(II)――現場架設
1.3.6 維持管理

第2章 構造材料としての鋼材
2.1 構造用鋼材
2.1.1 鋼材の性質を支配する要因
2.1.2 鋼材の種類
2.1.3 鋼材の欠陥
2.2 鋼材の力学的性質
2.2.1 静的強さ
2.2.2 衝撃強さ
2.2.3 疲労強さ
2.2.4 遅れ破壊
2.3 高性能鋼
2.4 腐食とその対策
2.4.1 腐食の原因
2.4.2 さびの対策
2.5 材料としての設計強度
2.6 疲労に対する照査
2.7 鋼種の選定
演習問題

第3章 鋼材の接合
3.1 一般
3.2 溶接
3.2.1 溶接の特徴
3.2.2 溶接法の分類
3.2.3 おもな溶接法
3.2.4 溶接部の構造
3.2.5 溶接の影響とその対策
3.2.6 溶接継手の種類
3.2.7 溶接継手の有効断面
3.2.8 溶接継手の強度
3.2.9 溶接継手の設計
3.3 高力ボルト接合
3.3.1 一般
3.3.2 摩擦接合
3.3.3 支圧接合
3.3.4 引張接合
3.4 リベット接合
3.5 ピン接合
3.5.1 一般
3.5.2 ピン
3.5.3 ピン孔を有する板要素
演習問題

第4章 部材の耐荷性状とその設計
4.1 部材の種類
4.2 引張材
4.2.1 設計規範
4.2.2 部材の断面構造
4.3 圧縮材(柱)
4.3.1 圧縮材の耐荷力
4.3.2 板要素の局部座屈
4.3.3 局部座屈と全体座屈の連成
4.3.4 圧縮材の設計規範
4.3.5 部材の断面構成
4.4 曲げ材(桁)
4.4.1 薄肉断面梁の応力
4.4.2 鋼桁の構成
4.4.3 曲げ材の耐荷性状
4.4.4 設計規範
4.4.5 鋼桁の設計手順
4.5 軸力と曲げを受ける部材
4.5.1 一般
4.5.2 塑性崩壊強度
4.5.3 曲げによる変形の影響
4.5.4 梁-柱の耐荷力
4.5.5 設計規範
4.5.6 耐震性向上をめざした鋼製脚柱
4.6ねじりを受ける部材
4.6.1 一般
4.6.2 ねじりによる応力
4.6.3 鋼構造部材のねじり
4.7 特殊な構造部材
4.7.1 鋼床版
4.7.2 鋼管部材
4.7.3 曲面板
4.7.4 合成桁
4.8 部材の連結
4.8.1 桁とほかの部材との連結
4.8.2 トラスの格点構造
演習問題

終章 結びとして

付録:鋼構造物の製図
参考文献
演習問題略解
索引

伊藤 學

伊藤 學(イトウ マナブ)

 1930年12月22日生まれ。
 1953年東京大学工学部土木工学科卒。大学院,米国留学を経て,1959年 工学博士,東京大学講師に任官。1961年 助教授,1972年 教授,1991年 定年,名誉教授。引き続き埼玉大学工学部建設工学科教授。更に1997年から4年間拓殖大学工学部工業デザイン学科教授。
この間,1988年から3期9年日本学術会議会員(総理府),1981年より1年 (社)土木学会理事,1993年から4年間(社)日本鋼構造協会副会長,1997年から5年間(社)日本工学アカデミー理事・監事,2006年から1年 (社)日本橋梁建設協会会長,80歳を超えてからの5年間は(一財)橋梁調査会理事長を務めた。また国際的には2001年から3年間 IABSE (国際構造工学会)会長を務めた。
 上記大学における専門は橋及び鋼構造工学で,研究の主力は吊形式橋梁の設計にかかわる諸問題,特に風による振動,並びに安全性評価や造形を含めた橋梁の設計論であった。また学外では,長大吊形式橋梁の建設がさかんな時期に遭遇し,横浜ベイブリッジ及び鶴見つばさ橋(首都高速),名港トリトン(道路公団),多々羅大橋(本四公団)という,それぞれの時点で我が国最大の斜張橋の技術検討委員会の委員長を委嘱され,本州四国連絡橋の建設に当たっては技術委員会及び景観委員会に加わった。更に海外では,ザイール共和国(当時)に日本の援助で建設されたアフリカ最大の吊橋マタディ橋の技術検討委員会委員長,サンフランシスコ・オークランド東橋および香港ストーンカッターズ橋のデザインコンペ審査委員,完成時世界最長の斜張橋であった中国揚子江の蘇通大橋の建設技術顧問を委嘱された。
 これらの業績に対し,ザイール共和国からシェバリェ賞,日本風工学会,土木学会,IABSEからはそれぞれ功績賞が与えられ,1983年には瑞宝中綬賞の叙勲を受けた。

本書籍をベースとして新たな単行本として下記書籍を発行いたしました。

鋼構造学
伊藤  學 東大名誉教授 工博 著
奥井 義昭 埼玉大教授 博士(工学) 著


◆「平成29年度 道路橋示方書」対応!!◆
「平成29年度 道路橋示方書改定」により,道路橋設計規準において性能規定型の技術基準に基づく「限界状態設計法」,照査式としては国際標準的な形での「部分安全係数法」(荷重・抵抗係数法)への移行に伴う大改訂が行われた。
これに際し,1985年の発行以来,改訂・増補を重ね,今日までロングセラーを続けてきた『改訂 鋼構造学(増補)』(機械系 大学講義シリーズ)をベースとして新たな単行本として発行した。