むだ時間システムの制御

むだ時間システムの制御

近年,むだ時間要素を組み込んだ制御器が容易に実現できるようになり,スミス法や状態予測制御が実際に応用可能な制御方法になった。本書は,むだ時間系の予測制御の理論と設計法を,有限極配置を中心にして体系的に述べている。

ジャンル
発行年月日
1993/07/31
判型
A5
ページ数
216ページ
ISBN
978-4-339-08351-4
むだ時間システムの制御
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定価

3,190(本体2,900円+税)

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近年,むだ時間要素を組み込んだ制御器が容易に実現できるようになり,スミス法や状態予測制御が実際に応用可能な制御方法になった。本書は,むだ時間系の予測制御の理論と設計法を,有限極配置を中心にして体系的に述べている。

はしがき
第章 むだ時間系の制御について
第2章 スミス法 
 2.1 スミス法 
 2.2 外乱除去特性
 2.3 外乱補償器
 2.4 ロバスト性
第3章 状態予測制御
 3.1 レギュレータ問題
 3.2 プラントモデル
 3.3 状態予測サーボシステム
 3
.4 大きさの異なるむだ時間をもつ多変数系の状態予測制御
 3.5 大きさの異なるむだ時間をもつ多変数系の状態予測サーボシステム
第4章 離散時間化制御
 4.1 入力にむだ時間を含む系の離散時間化制御
 4.2 入力に複数のむだ時間を含む系の離散時間化制御
 4.3 離散時間化サーボシステム
 4.4 むだ時間がサンプル周期で割切れないときの離散時間化
第5章 状態にむだ時間をもつ系の部分極配置
 5.1 状態にむだ時間をもつ系
 5.2 固有値
 5.3 空間C([-h,0],Rn)の分割
 5.4 随伴作用素を用いた分解
 5.5 不変性
 5.6 可制御性
 5.7 部分極配置
 5.8 可観測性
 5.9 安定化
 5.10 オブザーバ 
 5.11 複数のむだ時間を含む系
第6章 状態にむだ時間をもつ1入力1出力系の有限極配置
 6.1 スペクトル可制御
 6.2 R-可制御系の制御
 6.3 R-可安定な系の制御
 6.4 有限ラプラス変換
 6.5 スペクトル可制御な系の有限極配置
 6.6 入出力、状態にむだ時間を含む系の有限極配置
第7章 有限極配置のアルゴリズム
 7.1 有理関数制御行列と有限ラプラス変換上の制御行列
 7.2 単根の場合
 7.3 重根の場合
 7.4 計算例
第8章 状態にむだ時間をもつ多変数系の有限極配置
 8.1 可制御性と可観測性
 8.2 1入力系に帰着する方法
 8.3 R-可制御な多入力系の有限極配置
 8.4 スペクトル可制御な多入力系の有限極配置
  8.4.1 形式的R-可制御な系上での制御則の計算
  8.4.2 σの多項式と有限ラプラス変換上の行列への変換
 8.5 数値例
 8.6 R-可安定な多入力系の安定化
第9章 中立型むだ時間系の制御
 9.1 可制御性
 9.2 部分極配置
 9.3 有限極配置
 9.4 有限極配置可能条件の拡張
 9.5 オブザーバ
参考文献
索引

渡部 慶二(ワタナベ ケイジ)