現代に生きる養生学 - その歴史・方法・実践の手引き -

ヒューマンサイエンスシリーズ 10

現代に生きる養生学 - その歴史・方法・実践の手引き -

養生とは字のごとく命を養うことである。命を養うとはどのようなことなのか,東洋医学,東洋哲学,心理学,行動学,健康科学,健康心理学など様々な領域の研究者によって現代まで生きる養生学が解説された良書。

ジャンル
発行年月日
2008/01/11
判型
B6 上製
ページ数
224ページ
ISBN
978-4-339-07840-4
現代に生きる養生学 - その歴史・方法・実践の手引き -
在庫僅少
在庫が少ない商品です。品切れとなっている場合がございます。

定価

1,980(本体1,800円+税)

カートに入れる

購入案内

  • 内容紹介
  • 目次
  • 著者紹介

養生とは字のごとく命を養うことである。命を養うとはどのようなことなのか,東洋医学,東洋哲学,心理学,行動学,健康科学,健康心理学など様々な領域の研究者によって現代まで生きる養生学が解説された良書。

1 日本における養生思想の歴史
〔1〕 はじめに
〔2〕 『医心方』
〔3〕 貝原益軒
〔4〕 白隠
〔5〕 平田篤胤・井上正鐵
〔6〕 おわりに
引用・参考文献

2 『養生訓』と健康心理学
〔1〕 貝原益軒について
〔2〕 『養生訓』について
〔3〕 『養生訓』の構成と内容
(a) 構成
(b) 内容
〔4〕 『養生訓』と健康心理学
(a) 健康の目的と意義
(b) 病気の原因
(c) 健康の維持
〔5〕 『養生訓』にみる具体的な教訓
(a) 健康法の基本的な事項(その一)
(b) 健康法の基本的な事項(その二)
〔6〕 おわりに
引用・参考文献

3 禅に見る養生・健康観――癒しと禅修行について――
〔1〕 宗教と「癒し」
〔2〕 仏教の理念
〔3〕 禅修行の特徴
(a) 日常生活と禅
(b) 坐禅
〔4〕 禅修行は「癒し」にどうかかわるか
(a) 禅の修行と身心の健康
(b) 「癒し」と禅修行とのかかわり
引用・参考文献

4 養生と身体心理学
〔1〕 はじめに
〔2〕 健康、養生とは
〔3〕 生理学的背景、特にセロトニンと身体心理学
〔4〕 からだ言葉
〔5〕 姿勢、特に背筋と顔の向きと気分
〔6〕 言葉と行動とのずれ
〔7〕 姿勢の自己評価と養生、健康感
〔8〕 歩き方と気分
〔9〕 姿勢と瞑想
〔10〕 感情、養生、身体心理学
〔11〕 おわりに
引用・参考文献

5 東洋医学における健康の概念
〔1〕 東洋医学の三大古典
〔2〕 東洋医学で考える病気と健康
(a) 中国古代における健康観
(b) 東洋医学の臨床からみた健康
〔3〕 東洋医学の基礎理論と疾病観・健康観
(a) 陰陽
(b) 虚実
(c) 気血水
(d) 五臓
〔4〕 「未病」の概念と健康
(a) 疾病に対する予防
(b) 早期治療
(c) 疾病の発展的傾向を掌握すること
引用・参考文献

6 中国近世の神仙養生術――『霊宝畢法』の内丹法より――
〔1〕 は じ め に
〔2〕 『霊宝畢法』とは
〔3〕 死と不死の原理
〔4〕 永遠の生命の胎を作る
〔5〕 新しい自己、修行のおわり
〔6〕 おわりに

7 認知行動療法と養生
〔1〕 認知行動療法と養生
〔2〕 認知行動療法の基本理論
(a) エリスのABC理論
(b) バウアーのムード一致効果
(c) ティーズデールの「抑うつについての抑うつ」とクラークの「身体感覚の誤った解釈」
〔3〕 認知行動療法における養生のテクニック
(a) 認知を用いる養生のテクニック
(b) 感情を用いる養生のテクニック
(c) 行動を用いる養生のテクニック
引用・参考文献

8 養生法としての瞑想
〔1〕 はじめに
〔2〕 養生論と養生法
〔3〕 瞑想法のタイプ
〔4〕 瞑想の簡易技法
〔5〕 瞑想の実践システム
〔6〕 瞑想法の効果
〔7〕 おわりに
引用・参考文献

9 相補・代替医療における心身の医療mind-body medicine――マインドフルネス養生法――
〔1〕 はじめに
〔2〕 米国相補・代替医療の概観
〔3〕 身体から心に働きかける養生法
〔4〕 効果研究
(a) 太極拳
(b) メディテーション(瞑想法)
〔5〕 「行」・「身体」から「心」
〔6〕 マインドフルネス養生法
引用・参考文献

10 養生法としての操体法
〔1〕 はじめに
〔2〕 養生を考えるために――操体法の概括的、基礎的視点――
〔3〕 人間は動く物である
〔4〕 運動系と感覚系は一体である
〔5〕 気功法のこと
〔6〕 日本が誇る動作訓練(動作法)
〔7〕 操体法――身体の形態の歪みを観察する――
〔8〕 運動系の重要性
〔9〕 動診ということ
〔10〕 東洋医学的冷え症症状に対する操体法の適用
〔11〕 養生法としての操体法の可能性
引用・参考文献

索引

石井 康智(イシイ ヤストモ)