生活と住まい

ライブラリー生活の科学 8

生活と住まい

本書は,安全な住まいの条件を人間工学・構造力学などの知見に基づいて明らかにすることによって,地球環境に優しい住み方のできる,好ましい住まい・住環境の設計・計画の要点などを具体例をあげ解説した。

ジャンル
発行年月日
2002/08/22
判型
A5
ページ数
256ページ
ISBN
978-4-339-07808-4
生活と住まい
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定価

2,750(本体2,500円+税)

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本書は,安全な住まいの条件を人間工学・構造力学などの知見に基づいて明らかにすることによって,地球環境に優しい住み方のできる,好ましい住まい・住環境の設計・計画の要点などを具体例をあげ解説した。

1 住まいとは
 1.1 住まいに求められる性能
 1.2 住まいと環境と生活
 1.3 住まいは基本的人権にかかわっている
 1.4 わが国伝統の住まいはエコロジー
 1.5 安全・快適な住まいづくりのための法整備

2 住まいの文化史
 2.1 日本的居住様式の完成―寝殿造から書院造へ―
  2.1.1 和風の完成
  2.1.2 寝殿造の住生活
  2.1.3 書院造への変化
  2.1.4 書院造と数奇屋造
 2.2 庶民住宅と住生活―農家と町家―
  2.2.1 農村住宅の諸相
  2.2.2 都市住宅の発達
  2.2.3 江戸時代の住生活と住文化
  2.2.4 つきあいと地域文化
 2.3 住まいと住生活の近代化―洋風と和風―
  2.3.1 西洋館の登場
  2.3.2 庶民住宅の近代化
  2.3.3 公営住宅と団地族
  2.3.4 DKからモダンリビングへ

3 住まいの計画・設計
 3.1 計画・設計と住み手・設計者の役割
 3.2 単位空間の寸法計画
 3.3 空間構成
 3.4 空間演出
 3.5 敷地条件・住居関連法規

4 快適な住生活
 4.1 快適な住まい
  4.1.1 「快適」の持つ意味
  4.1.2 住まいを取り巻く環境要因
  4.1.3 暖かさと涼しさ
  4.1.4 明るさと照明
  4.1.5 静かさのための騒音防止
  4.1.6 換気と通風
 4.2 心豊かな住生活
  4.2.1 多様な家族関係に対応する多様な住居の形
  4.2.2 開放性と交流を大切にする
  4.2.3 家族の集まりを重ねる
  4.2.4 他人も家族,気の合った人と助け合って暮らす
  4.2.5 家族各人が独立した外部への出入口を持つ
  4.2.6 自分の生活基準を持つ

5 安全な住生活
 5.1 防災
  5.1.1 地形・地盤と災害
  5.1.2 建物の防災計画
  5.1.3 日常生活の安全
 5.2 防犯
  5.2.1 わが国の犯罪事情
  5.2.2 環境設計による犯罪防止
  5.2.3 防犯性の高い住環境の原理
  5.2.4 防犯的な戸建住宅環境の設計ガイドライン
  5.2.5 防犯的な集合住宅環境の設計ガイドライン
  5.2.6 防犯的な住環境の計画

6 住まいの管理
 6.1 住まいの経済管理
  6.1.1 住宅所得にかかわる費用
  6.1.2 住宅の維持管理にかかわる費用
  6.1.3 住居費および住居関連費
 6.2 住まいの維持管理
  6.2.1 耐用年数
  6.2.2 メンテナンス
  6.2.3 住宅の性能保証期間
  6.2.4 リフォーム
 6.3 集合住宅の管理
 6.4 住まいの生活管理
  6.4.1 時間・動作の管理
  6.4.2 生活財の管理
  6.4.3 情報の管理

7 住まいの選択
 7.1 住宅市場形成の歴史
  7.1.1 近代以前の居住
  7.1.2 近代化による住宅の商品化と住宅市場の形成
  7.1.3 居住機能の分化―職住分離―
 7.2 今日の住宅事情
  7.2.1 第2次世界大戦以降の住宅事情と住宅政策
  7.2.2 住宅の質の向上と資産としての意義
  7.2.3 今日の住宅事情
 7.3 地域と住宅立地
  7.3.1 地域と住宅の建て方
  7.3.2 居住者の立地志向
 7.4 住まいの選択
  7.4.1 選択の基準
  7.4.2 住宅の選択
  7.4.3 住環境の選択
  7.4.4 住宅の取引
 7.5 住まいと住居費
  7.5.1 賃貸住宅の家賃と家賃負担
  7.5.2 持ち家の価格と資金
 7.6  住宅の所有関係・供給主体と性質
  7.6.1 持ち家と借家
  7.6.2 公共住宅と民間賃貸住宅

8 住まいと住環境の問題
 8.1 住環境の現状
  8.1.1 住宅需給の実態
  8.1.2 居住水準の実態
  8.1.3 住環境の実態
 8.2 住まい・住環境問題の背景
  8.2.1 社会問題としての側面
  8.2.2 消費者問題としての側面
  8.2.3 居住地問題としての側面
  8.2.4 人工環境としての側面
 8.3 住宅政策
  8.3.1 住宅政策の目的
  8.3.2 住宅政策のタイプ
  8.3.3 政策理念と問題点
 8.4 住環境改善の課題と展望
  8.4.1 政策理念の転換
  8.4.2 人権としての住まい
  8.4.3 持続可能な人間居住

9 住宅のトラブル
 9.1 住宅に関する消費者相談とその特徴
 9.2 欠陥住宅
  9.2.1 阪神淡路大震災における欠陥住宅の存在
  9.2.2 欠陥住宅が及ぼす影響
 9.3 欠陥住宅問題発生の背景
  9.3.1 住宅の商品化の進展
  9.3.2 住宅の品質保証
  9.3.3 消費者側の知識不足
 9.4 契約をめぐるトラブル
 9.5 住宅ローン破綻―金融機関の貸手責任の問題
 9.6 近隣トラブル

10 マイホームを考える
 10.1 設計活動の喜び
 10.2 創作のための作業
  10.2.1 アイデアの整理
  10.2.2 アイデア構成のエスキース
  10.2.3 設計図書の種類
 10.3 図面のかき方と読み方
  10.3.1 案内図の要点
  10.3.2 配置図の要点
  10.3.3 面積表の要点
  10.3.4 仕上表の要点
  10.3.5 平面図の要点
  10.3.6 立面図の要点
  10.3.7 断面図の要点
  10.3.8 矩計図の要点
  10.3.9 伏図の要点
  10.3.10 その他の図面
 10.4 マイホームづくりのプロセス
  10.4.1 マイホームづくりのプロセス・スケジュール
  10.4.2 設計・施工者を決める
  10.4.3 工事工程表
  10.4.4 計画段階から完成段階までやらなければならないこと
  10.4.5 図面や見積書のチェックポイント
  10.4.6 工事費を節約するアイデア
  10.4.7 引き渡しのチェックポイント
 10.5 マイホームの完成後の問題について
  10.5.1 増改築か建て替えか
  10.5.2 リフォーム
  10.5.3 インテリア
  10.5.4 メンテナンス

11 実践:住環境改善の取り組み
 11.1 リフォーム
  11.1.1 ライフステージに合わせて
  11.1.2 リフォームでも「強くて・快適・やさしい」
 11.2 住民参加のまちづくり・まちリフォーム
 11.3 マンションの住戸内および共用部のリフォーム
 11.4 在宅介護のための住宅改善
 11.5 住まいとまちのリフォームをする消費者側の組織

引用・参考文献
索引

中根 芳一(ナカネ ヨシカズ)