ハイテクと仮想の世界を生きぬくために

新コロナシリーズ 60

ハイテクと仮想の世界を生きぬくために

人類に迫る多くの危機は,際限なく膨張する欲望から機械への依存心を通して浮上する。将来を展望しどう生きるかを考える

ジャンル
発行年月日
2015/03/27
判型
B6
ページ数
144ページ
ISBN
978-4-339-07710-0
ハイテクと仮想の世界を生きぬくために
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定価

1,320(本体1,200円+税)

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いま人類に迫る数多くの危機は,際限なく膨張する欲望から機械への依存心を通して浮上する。それを防ぐのは自分で考える自律心であり,その元は多様性の中に生きる意識である。本書では,将来を展望しどう生きるべきかを問うている。

1 生きるために
人類が生きのびた
欲求から欲望に
欲望のブレーキ
道具が機械に
世界が拡がる
技術の光と影
機械流になる
頭と体の怠け癖

2 進化の立場から
人間と進化
生きる本能
能力の発掘と伝承
競争と多様性
山登りの譬え
人間はどうか
最適化モデル
感情のメカニズム

3 人間は機械と違う
論理と情動
複雑な入力の処理
学習と可塑性
長期記憶と多様な個性

4 機械との妥協
異質な相棒
すり合わせ
低情報量のやりとり
思考が変わる

5 人間関係が変わる
狭い窓と人形
天動説人間
友人Aと友人B
慣れるまでは

6 一様化の波
進化の行先は一様性
産業からの一様化
受け身の姿勢
一様性と多様性
魚取りの網か
一様性の中の教育
前進するために
自己を知る

7 個性化への動き
専属の端末
インターフェイスとして
二人きりの城
持主との相互作用
一様性との対決

8 ロボット社会
主役の登場
近似ロボット社会
二つのサブ社会
徹底した機械流
個の消滅
価値観の消滅
結局どうなるのか

9 人類滅亡への道
停滞する社会
滅亡の場面へ
欲望から危機が
自律心のきっかけは
楽しさの中に
一体だったが

10 遊ぶ心と学ぶ心
遊びの中に
遊びより前に
人ごみの中で
学ぶ心はどこに

11 感情を抱える人間
多様な感情は自律性
越えられない壁
壁があるままに
神経回路網の模倣
自己を知りうるか

12 破滅から脱出できるのか
再出発の足場は
欲望は見かけか
人口の爆発
機械への依存心
満たされない欲望・欲求
破局的事態と自律心
次世代に託そう
日本人の心を

13 仮想世界は役に立つのか
仮想世界の出番
現実と仮想
記憶と物語
固有仮想世界
人工仮想世界
人と仮想世界
世界間の移動
頻繁な往来と旅行鞄
どう利用する

14 技術力の総合へ
ハイテクゲームへ
ゲーム産業の独走
当面の問題
支流としての立場
人間と機械の接触
二つの世界の接続

おわりに

齋藤 正男(サイトウ マサオ)