計測の進歩とハイテク

新コロナシリーズ 12

計測の進歩とハイテク

科学技術のベースである「計測」の歴史は長く,その進歩の跡を内外の貴重な史料の探索と精細な調査でたどりながら,現代のハイテクノロジーの中での計測の意識を明らかにした教養書。

ジャンル
発行年月日
1991/09/10
判型
B6
ページ数
162ページ
ISBN
978-4-339-07662-2
計測の進歩とハイテク
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定価

1,282(本体1,165円+税)

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科学技術のベースである「計測」の歴史は長く,その進歩の跡を内外の貴重な史料の探索と精細な調査でたどりながら,現代のハイテクノロジーの中での計測の意識を明らかにした教養書。

1. 目安を求めながら作った古代の技術人たち
 巨大な絵をどうやって描いたか
 火薬の成分比はどのようにして定められたか
 目安を超えて 数値北へ フィールドバックへ
2. 量の神秘にこだわった古代・近世の聖職者たち
 霊魂の目方をはかる
 方位を示す磁針──宇宙との交感
3. インテルメッツォ──棒と筒と数
 ──内と外とをつなぐもの
 地表から宇宙を指し示す一本の棒──ノーモン
 筒を通して天界をのぞく
 思考と実技とを結ぶ「数」
4. 条件を変えては計った近代の科学者たち
 近代計測技術への道のりを計る
  ○ザクセン侯の計測器製造奨励
  ○動力の追及と評価
  ○名匠たちとその結果
  ○哲学者のインスツルメント──愛顧と侮蔑
 測れるものはすべて測ろう 測れないものはすべて測れるようにしよう
  ○計測のロマンティシズム
  ○計測のリアリズム
 休むことを知らぬ量的な追求
  ○数理と相携えた計測
  ○洞察を欠く計測 計測が引き出す洞察
  ○国家の威信をかけた計測
5. 作っては計った近代産業人たち
 「加工と計測」──体験二題
 「加工と計測」──歴史二題
  ○一七七〇年代──蒸気機関のシリンダー
  ○一九四〇年代──自動示寸・自動定寸・自動定位置・倣削制御
 身軽な助っ人──電子と光
 「加工と計測」──考察三題
6. 計りながら作っていくハイテク技術者たち
 アナログ記録計──体験と歴史
 測りつつ製作する近代技術人──サブ・ナノメートルへ
 プラントへ フィールドへ 宇宙へ
 問い掛け 働き掛け──計測の妙味
参考文献

高田 誠二(タカダ セイジ)