土壌圏の管理技術

地球環境のための技術としくみシリーズ 4

土壌圏の管理技術

土壌圏は,食糧生産の場であり,また産業活動の場でもある。本書は,土壌圏の汚染発見と汚染監視システムの設計技法,限られた情報を駆使して汚染範囲や汚染物質を特定する技術,汚染修復のための先端技術とその効果を紹介する。

ジャンル
発行年月日
2002/07/15
判型
A5 上製
ページ数
240ページ
ISBN
978-4-339-06854-2
土壌圏の管理技術
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定価

3,740(本体3,400円+税)

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土壌圏は,食糧生産の場であり,また産業活動の場でもある。本書は,土壌圏の汚染発見と汚染監視システムの設計技法,限られた情報を駆使して汚染範囲や汚染物質を特定する技術,汚染修復のための先端技術とその効果を紹介する。

1.土壌圏管理の枠組み
 1.1 地球環境問題としての土壌圏管理
 1.2 土壌圏の概念と機能
 1.3 土壌圏の汚染
 1.4 土壌圏の障害
 1.5 土壌圏管理の枠組み
 1.6 わが国における土壌圏管理の取り組み
 引用・参考文献

2.地下水汚染の評価とモニタリング
 2.1 地下水汚染の事例とその特色
  2.1.1 わが国の地下水汚染の実態
  2.1.2 地下水汚染の特色
 2.2 地下水汚染の評価モデル
  2.2.1 数学モデルの構成条件
  2.2.2 汚染源濃度の推定
  2.2.3 地下水層中での物質の移動を評価する数学モデル
  2.2.4 通気層中での物質の移動を評価する数学モデル
  2.2.5 数学モデルによる地下水汚染予測の妥当性
  2.2.6 有害物質の鉛直上方移動
  2.2.7 数学モデルの新たな展開
  2.2.8 地下水汚染評価ソフト
 2.3 地下水汚染のモニタリング技術
  2.3.1 地下水環境モニタリングの位置付け
  2.3.2 地下水汚染のモニタリングシステム
  2.3.3 先行指標物質とその利用
  2.3.4 土壌ガスによる地下水汚染のモニタリングシステム
  2.3.5 その他の方法による地下水汚染のモニタリングシステム
 2.4 地下水汚染源の探索
  2.4.1 モニタリング井戸追加問題の設定
  2.4.2 モニタリング井戸の最適追加手法
  2.4.3 モニタリング井戸の最適追加配置例
  2.4.4 モニタリング井戸配置手法の特色
 2.5 地下水汚染モニタリングシステム設計の新しい考え方
 2.6 地下水汚染の現場から
 引用・参考文献

3.市街地土壌汚染の機構と監視
 3.1 市街地土壌汚染の原因と汚染例
 3.2 土壌汚染濃度分布の確率論的評価方法
 3.3 ジオ統計学による解析手順
  3.3.1 手順1:データのグラフ表示と統計分布の検討
  3.3.2 手順2:場の統計構造の推定
  3.3.3 手順3:クリギングによる推定と不確定性評価
  3.3.4 手順4:手順2で用いた仮定の検証
 3.4 条件付きシミュレーション
 3.5 検出限界以下のデータを多く含む場合の処置について
 3.6 三次元分布の推定
  3.6.1 純統計的アプローチ
  3.6.2 濃度分布発生機構を考慮したアプローチ
 3.7 推定への他のデータの利用
  3.7.1 コクリギングと簡略法
  3.7.2 回帰併用型クリギング
  3.7.3 推測場利用型クリギング
  3.7.4 他の金属濃度推定への適用例
 引用・参考文献

4.地圏環境汚染の修復技術とその評価
 4.1 汚染修復技術の特徴
  4.1.1 汚染物質の存在形態
  4.1.2 修復技術の分類
  4.1.3 修復技術の適性
 4.2 修復対策の事例
  4.2.1 重金属類
  4.2.2 揮発性有機塩素化合物
  4.2.3 硝酸性窒素
  4.2.4 メンテナンスフリーの修復技術
 4.3 修復対策の評価と修復目標
  4.3.1 修復対策の実施要件と目標
  4.3.2 汚染修復の評価
  4.3.3 自然浄化の必要性
 引用・参考文献

5.塩害・砂漠化と対策技術
 5.1 塩分集積問題と塩害
  5.1.1 塩分集積問題
  5.1.2 コロラド川の水利開発と塩害問題
  5.1.3 コロラド川の塩害問題と国際水紛争
  5.1.4 コロラド川流域の塩害対策
  5.1.5 インダス川流域の塩害
  5.1.6 インダス川流域の塩害対策
  5.1.7 ナイル川デルタの塩害
  5.1.8 ナイル川デルタの塩害対策
 5.2 砂漠化と対策技術
  5.2.1 砂漠化
  5.2.2 砂漠化の現状
  5.2.3 砂漠化の問題
  5.2.4 砂漠化対策と国際条約
  5.2.5 砂漠化問題への取り組みと対策
 引用・参考文献

6.土壌流出と対策技術
 6.1 土壌流出の発生場とメカニズム
 6.2 土壌流出と土壌劣化
 6.3 土壌劣化が生態系に及ぼす影響
 6.4 世界の耕地面積の減少と未利用土地開発の脆弱性
 6.5 サブサハラの問題
 6.6 表土流出の対策技術:「緑の革命」から「青の革命」
 6.7 地球温暖化と土壌圏
 引用・参考文献

7.地圏環境管理の将来像
 7.1 土壌圏の汚染とは
 7.2 わが国における土壌圏の障害
 7.3 土壌環境管理図
  7.3.1 地層の汚染に対する脆弱性
  7.3.2 地下水汚染のポテンシャル
 7.4 おわりに
 引用・参考文献

索引

森澤 眞輔(モリサワ シンスケ)

米田 稔(ヨネダ ミノル)

平田 健正(ヒラタ タケマサ)

村上 雅博(ムラカミ マサヒロ)