生命科学1 - 生物個体から分子へ -

生命科学1 - 生物個体から分子へ -

本巻では,科学論から始まり,生物体の内部構造と機能,さらに医療の問題や生命倫理など文社系学生にも必要な基礎知識をまとめた。

ジャンル
発行年月日
2012/05/18
判型
B5
ページ数
224ページ
ISBN
978-4-339-06742-2
生命科学1 - 生物個体から分子へ -
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定価

2,750(本体2,500円+税)

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文社系学生に求められる生命科学の基礎知識をまとめた。全2巻の第1巻。本巻では,科学論から始まり,生物体の内部構造と機能,さらに医療の問題や生命倫理などを考える。第2巻(生物個体から生態系へ)との併読がおすすめ。

1. 生命科学とは
1.1 科学とは 
1.2 科学と哲学 
1.3 理学と工学 
1.4 生命科学とは 
1.5 生命科学の歴史 
1.6 生命・生物とは 
1.7 意識の中の生物 

2. 生物体のなりたち
2.1 生物のからだ:細胞 
2.1.1 生物の大きさ 
2.1.2 細胞 
2.1.3 原核細胞と真核細胞 
2.1.4 生物体の元素組成 
2.1.5 原子と化学結合 
2.2 生物のからだ:化学物質 
2.2.1 細胞を構成する化合物 
2.2.2 低分子化合物 
2.2.3 高分子化合物 
2.2.4 生体膜 
2.2.5 細胞小器官 
2.2.6 細胞骨格 
2.3 生物体の働き:代謝 
2.3.1 物質代謝 
2.3.2 エネルギー代謝 
2.3.3 酵素 
2.3.4 “炎”と“いのち” 
2.4 生物体の働き:増殖 
2.4.1 有性生殖 
2.4.2 無性生殖 
2.4.3 細胞分裂 
2.4.4 生物の生殖の具体例 
2.4.5 生物の多様な性決定機構 
2.5 生物体の働き:遺伝 
2.5.1 遺伝 
2.5.2 メンデルの実験 
2.5.3 別の視点から見たメンデルの実験
2.5.4 メンデルの法則の再発見 
2.5.5 メンデルの法則の例外 
2.5.6 突然変異と連鎖 
2.5.7 遺伝子は化学物質 
2.5.8 二重らせん 
2.6 セントラルドグマ 
2.6.1 RNAの役割 
2.6.2 遺伝暗号表 
2.6.3 転写と翻訳 
2.6.4 転写の分子機構 
2.6.5 翻訳の分子機構 
2.6.6 セントラルドグマの修正 
2.7 生物の働き:遺伝子発現制御 
2.7.1 大腸菌のラクトースオペロン 
2.7.2 大腸菌のマルトースオペロン 
2.7.3 大腸菌のアラビノースオペロン 
2.7.4 大腸菌のトリプトファンオペロン
2.7.5 出芽酵母のGAL genes 
2.7.6 出芽酵母のPHO genes 
2.7.7 出芽酵母のMET genes 
2.7.8 真核生物における遺伝子発現制御(一般モデル) 
2.8 タンパク質の構造と機能 
2.8.1 タンパク質の構造 
2.8.2 タンパク質の立体構造と機能 
2.8.3 タンパク質の構造解析と構造予測
2.8.4 酵素の働きの分子モデル:具体例
2.8.5 タンパク質の一生 
2.8.6 タンパク質と生物時計 
2.9 遺伝子工学 
2.9.1 実験技術 
2.9.2 遺伝子工学の実用例 
2.9.3 遺伝子工学の展望 
2.10 ゲノムプロジェクト 
2.10.1 ヒトゲノムプロジェクト 
2.10.2 ゲノム科学の展望 
2.10.3 RNA干渉 
2.10.4 ゲノム情報を生かした新しい医療
2.10.5 究極の個人情報 
2.11 発生・細胞分化 
2.11.1 細胞分化と遺伝子発現 
2.11.2 動物細胞の全能性 
2.11.3 植物細胞の全能性 
2.11.4 アポトーシス 
2.11.5 細胞分化とエピジェネティクス
2.11.6 生物の発生における細胞分化と遺伝子発現の具体例 

3. 人間と医療
3.1 人間のからだ 
3.1.1 全体像 
3.1.2 運動器系(骨・骨格筋)・外皮系(皮膚)
3.1.3 呼吸器系・消化器系 
3.1.4 泌尿器系・生殖器系 
3.1.5 循環器系(血管・リンパ管) 
3.1.6 制御系(神経系・感覚器系・内分泌系)
3.1.7 防御機構 
3.2 感染症 
3.2.1 感染症の歴史 
3.2.2 感染症とコッホの四原則 
3.2.3 病原体 
3.2.4 感染症の現状と対策 
3.2.5 ワクチン 
3.3 生活習慣病 
3.3.1 食物の消化・吸収 
3.3.2 血糖値の調節 
3.3.3 中性脂肪の代謝 
3.3.4 生活習慣病 
3.3.5 生活習慣病とメタボリックシンドローム
3.3.6 生活習慣病の原因 
3.3.7 動脈硬化と動脈硬化のリスクファクター
3.3.8 生活習慣病の予防 
3.4 がん 
3.4.1 がんとはどういう病気か 
3.4.2 がんの起源 
3.4.3 発がんウイルスからがん遺伝子へ
3.4.4 細胞の増殖シグナルとその制御機構
3.4.5 発がんを防ぐ分子 
3.4.6 環境要因 
3.4.7 多段階発がん仮説 
3.4.8 がんの生物学的意義 
3.4.9 がんの新しい治療法 
3.5 臓器移殖・再生医療 
3.5.1 臓器移植の歴史 
3.5.2 輸血 
3.5.3 組織適合性 
3.5.4 臓器移植と脳死 
3.5.5 再生医療 
3.6 不妊治療 
3.6.1 不妊症とは 
3.6.2 不妊治療 
3.7 こころと脳 
3.7.1 人間らしさと脳 
3.7.2 ヒトの脳の特徴 
3.7.3 脳の神経細胞 
3.7.4 脳の可塑性 
3.7.5 脳の異常とこころの病 
3.7.6 こころは脳にあるのか 
3.8 医療・福祉制度 
3.8.1 医薬品の技術評価システム 
3.8.2 医療・福祉制度の現状と課題 
3.8.3 わが国の医療が直面している課題
3.9 医療倫理 
3.9.1 患者と医者 
3.9.2 医療制度と医療倫理 
3.9.3 患者の人間性の尊重 
3.9.4 患者側の倫理意識 
3.9.5 事例集 
3.10 生命倫理 
3.10.1 生命倫理(バイオエシックス)とは
3.10.2 zoe-logyとzoe-ethicsの提唱 

引用・参考文献 
あとがき 
編集後記 
索引 

生命科学編集委員会(セイメイカガクヘンシュウイインカイ)

浅野 真司(アサノ シンジ)

位田  雅俊(インデン  マサトシ)

小野 文一郎(オノ ブンイチロウ)

木村 富紀(キムラ トミキ)

高田 達之(タカダ タツユキ)

寺内 一姫(テラウチ カズキ)

西澤 幹雄(ニシザワ ミキオ)

松宮 芳樹(マツミヤ ヨシキ)

矢野 成和(ヤノ シゲカズ)

吉田 真(ヨシダ マコト)

吉田 真子(ヨシダ ナオコ)