生分解性高分子材料の科学

生分解性高分子材料の科学

石油など化石資源の枯渇による現代社会の崩壊を避けるために,植物など再生可能な資源からつくることのできる生分解性高分子材料が注目されている。本書では,生分解性高分子材料がどういうものかをわかりやすく解説する。

ジャンル
発行年月日
2002/09/20
判型
A5
ページ数
242ページ
ISBN
978-4-339-06600-5
生分解性高分子材料の科学
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定価

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石油など化石資源の枯渇による現代社会の崩壊を避けるために,植物など再生可能な資源からつくることのできる生分解性高分子材料が注目されている。本書では,生分解性高分子材料がどういうものかをわかりやすく解説する。

目     次
1. 生分解性高分子材料と持続可能な社会
1.1 生分解性高分子材料はなぜ必要か…1
 1.2 生分解性高分子材料の定義…3
 1.3 生分解性高分子材料の用途…5
 1.4 使用されるための必要条件…7
 1.5 生分解性高分子材料の課題・問題点…9
2. 一次構造と合成
 2.1 一次構造…14
 2.2 合成法…19
  2.2.1 化学合成系…20
  2.2.2 生合成系…29
3. 材料構造制御法
 3.1 材料構造を制御する目的…43
 3.2 一次構造制御法…44
  3.2.1 分子量制御法…44
  3.2.2 立体規則性・光学純度制御法…46
  3.2.3 共重合化法…47
  3.2.4 グラフト化法…48
  3.2.5 分岐化法…49
  3.2.6 架橋化法…50
  3.2.7 高分子反応法…51
 3.3 高次構造制御法…52
  3.3.1 高次構造とは…52
  3.3.2 高次構造制御法のメリット…54
  3.3.3 加工法…54
  3.3.4 結晶化度制御法…54
  3.3.5 結晶厚制御法…56
  3.3.6 球晶サイズ制御法…57
  3.3.7 分子鎖の配向度制御法…58
  3.3.8 結晶型制御法…59
  3.3.9 非晶領域における分子鎖の充てん状態制御法…59
  3.3.10 一次構造による高次構造制御法…60
 3.4 複合材料化法…60
  3.4.1 ポリマーブレンド系…61
  3.4.2 微粒子充てん系…62
  3.4.3 繊維強化系…62
  3.4.4 その他の複合系…62
 3.5 材料形状制御法…63
4. 材料構造・特性評価法
 4.1 一次構造…66
  4.1.1 分子量…66
  4.1.2 立体規則性・光学純度…68
  4.1.3 共重合組成…71
  4.1.4 モノマー配列…74
 4.2 高次構造…77
  4.2.1 結晶化度…77
  4.2.2 結晶厚…79
  4.2.3 配向度…81
  4.2.4 非晶領域における分子鎖の充てん状態…81
 4.3 ブレンドにおける相構造…82
 4.4 モルホロジー…86
 4.5 材料特性…87
5. 生分解性・安全性評価法
 5.1 生分解性評価法…88
  5.1.1 評価する際の注意点…88
  5.1.2 生分解試験の媒体…89
  5.1.3 分解後の材料から得られる情報…90
  5.1.4 材料以外から得られる情報…95
  5.1.5 規格化された分解性評価…103
 5.2 安全性の評価…107
 5.3 生分解性高分子材料の認証…109
6. 構造制御による材料特性の制御
 6.1 一次構造…111
  6.1.1 分子量…111
  6.1.2 立体規則性・光学純度…112
  6.1.3 共重合組成・モノマー配列…113
  6.1.4 分岐…114
  6.1.5 架橋…114
  6.1.6 末端基…115
 6.2 高次構造…116
  6.2.1 結晶化度…116
  6.2.2 結晶厚…117
  6.2.3 球晶サイズ,モルホロジー…117
  6.2.4 配向度…117
  6.2.5 非晶領域における分子鎖の充てん状態…117
 6.3 複合材料…118
  6.3.1 ポリマーブレンド材料…119
  6.3.2 微粒子充てん材料…119
  6.3.3 繊維強化材料…119
 6.4 材料サイズと形状…120
 6.5 表 面 改 質…121
7. 分解機構
 7.1 環境分解…122
 7.2 加水分解機構…124
  7.2.1 分子レベルでの分解機構…124
  7.2.2 材料レベルでの分解機構…128
 7.3 その他の分解機構…141
  7.3.1 ビニル系生分解性高分子材料…141
  7.3.2 エーテル系生分解性高分子材料…144
  7.3.3 ポリエン系生分解性高分子材料…145
8. 分解による構造・特性変化
 8.1 一次構造変化…146
  8.1.1 分子量…146
  8.1.2 立体規則性,共重合組成,ブレンド組成…149
 8.2 高次構造変化…151
  8.2.1 結晶化度…151
  8.2.2 結晶厚…152
  8.2.3 非晶領域での分子鎖の充てん状態…154
 8.3 材料形態…155
 8.4 材料特性変化…156
  8.4.1 力学的特性…156
  8.4.2 親水性…157
  8.4.3 薬物放出特性…157
  8.4.4 重量低下…158
9. 分解挙動に影響を与える材料内部の要因
 9.1 水不溶性生分解性高分子材料…159
  9.1.1 一次構造…159
  9.1.2 高次構造…168
  9.1.3 複合化…174
  9.1.4 材料サイズと形状…178
  9.1.5 表面特性…179
  9.1.6 その他の水不溶性高分子材料…180
 9.2 水溶性生分解性高分子材料…180
  9.2.1 モノマー単位…181
  9.2.2 分子量…181
  9.2.3 立体規則性…181
  9.2.4 共重合…182
  9.2.5 末端基…182
  9.2.6 架橋…182
10. 分解挙動に影響を与える外部要因
 10.1 水不溶性生分解性高分子材料…183
  10.1.1 pH…183
  10.1.2 温度…185
  10.1.3 イオン種・強度…186
  10.1.4 タンパク質…186
  10.1.5 分解酵素…186
  10.1.6 微生物…189
  10.1.7 応力…190
 10.2 水溶性生分解性高分子材料…190
  10.2.1 分解酵素…190
  10.2.2 微生物…190
付録―化審法による安全性の評価
 1. 化審法の目的…192
 2. 化審法に基づく高分子物質の試験…195
 3. 化審法に基づく試験手順…198
 略 語 一 覧…201
 参 考 文 献…208
 あ と が き…219
 索     引…222


辻 秀人(ツジ ヒデト)