情報化時代の 都市交通計画

情報化時代の 都市交通計画

市民のための都市と交通環境の創生を目指して執筆・編集。経済・社会的変化にあわせた新時代の交通計画の視点を整理し,具体的な計画論を述べるとともに,各個別の交通環境の実現に技術的な支援となる最新のアプローチを解説。

ジャンル
発行年月日
2010/10/21
判型
A5 上製
ページ数
334ページ
ISBN
978-4-339-05228-2
情報化時代の 都市交通計画
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定価

4,950(本体4,500円+税)

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市民のための都市と交通環境の創生を目指して執筆・編集。経済・社会的変化にあわせた新時代の交通計画の視点を整理し,具体的な計画論を述べるとともに,各個別の交通環境の実現に技術的な支援となる最新のアプローチを解説。

1. 道路交通計画の視点
1.1 道路交通計画の手順
1.1.1 道路整備の経緯
1.1.2 道路交通計画の一般的手順
1.1.3 交通調査
1.1.4 需要の予測
1.1.5 道路の設計
1.1.6 道路交通計画にかかわる最近の動向
1.2 道路と環境
1.2.1 道路環境に対するとらえ方の変化
1.2.2 事業アセスメントから戦略的アセスメントへ
1.2.3 環境基準
1.2.4 質の高い道路整備
1.2.5 環境交通容量
1.2.6 環境の質と利便性
1.3 交通の安全性
1.3.1 交通安全の重要性
1.3.2 交通事故要因分析
1.3.3 交通安全対策
1.3.4 交通事故の費用と有効度
1.4 道路の景観
1.4.1 美しい国づくり政策と道路の景観デザイン
1.4.2 道路景観のパラダイムシフト─道の原風景を考える─
1.4.3 道と都市のグランドデザイン─御堂筋と都市景観形成─
1.5 交通と教育
1.5.1 交通における教育の役割
1.5.2 交通における「広義の教育」
1.5.3 交通における「狭義の教育」
参考文献

2. 道路交通計画の社会的意思決定
2.1 社会的意思決定について
2.1.1 社会的意思決定とは何か
2.1.2 社会的意思決定の基準─帰結主義と非帰結主義─
2.2 道路交通計画の帰結主義的な評価
2.2.1 帰結主義的な評価の意義
2.2.2 帰結主義的な評価としての費用便益分析
2.3 道路交通計画の非帰結主義的な社会的意思決定
2.3.1 中央決定方式と民主的決定方式
2.3.2 現実の道路交通計画における社会的意思決定
参考文献

3. ITSに基づく交通管理の新展開
3.1 ITSの全体像
3.1.1 ITSとは
3.1.2 ITSを支えるシステム
3.1.3 ITSに期待される効果
3.2 ATIS
3.2.1 ATISとは
3.2.2 ATISの事例
3.2.3 ATISに期待される効果
3.2.4 ATISに関する今後の展望
3.3 街路の交通制御
3.3.1 概要
3.3.2 UTMSの全体像
3.3.3 UTMSの構成要素
3.4 高速道路の交通制御
3.4.1 流入制御の方法
3.4.2 流入制御手法
3.4.3 流出制御の方法
3.5 安全性向上のためのITSの活用
3.5.1 交通事故の発生状況
3.5.2 安全性向上の考え方とITSの活用場面
参考文献

4. 道路交通のマネジメント
4.1 ロードプライシング
4.1.1 はじめに
4.1.2 交通均衡と限界費用課金
4.1.3 各国でのロードプライシングの導入
4.1.4 ロンドンのロードプライシング
4.1.5 日本のロードプライシング
4.1.6 ロードプライシングの今後の課題
4.2 ETCと交通調整
4.2.1 料金自動徴収の概要
4.2.2 ETCの利用
4.2.3 ETCを利用した交通調整
4.3 TDM
4.3.1 TDMとITS
4.3.2 ITSを活用したTDMの事例
4.4 非常時交通管理
4.4.1 災害発生時の道路の役割
4.4.2 非常時における道路交通管理
4.4.3 ITSの非常時交通管理への活用
参考文献

5. まちづくりと交通計画
5.1 まちづくりとみちづくり
5.2 地区における交通計画
5.2.1 地区交通計画の考え方
5.2.2 街路網構成と交通管理
5.3 交通結節点
5.3.1 都市再生と交通結節点
5.3.2 交通結節点の計画
5.3.3 空間機能の計画
5.3.4 交通結節点整備のポイント
5.4 駐車場・荷さばき駐車施設
5.4.1 まちづくりと駐車施設
5.4.2 駐車現象の諸特性と駐車需要の推定
5.4.3 駐車の種類と整備制度
5.4.4 駐車場の今後の整備と管理
5.5 歩行環境の整備
5.5.1 歩行環境とまちづくり
5.5.2 交通機能からみた歩行環境
5.5.3 身体的快適性・負担度からみた歩行環境
5.5.4 まちへの印象と歩行環境
5.6 にぎわいのみち空間・交通システム
5.6.1 まちのにぎわいと「みち空間」
5.6.2 にぎわいと交通システム
5.6.3 にぎわいをもたらす「みち空間」
5.7 交通バリアフリー
5.7.1 交通バリアフリーの必要性
5.7.2 高齢者,障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー新法)
5.7.3 重要な用語について
5.7.4 バリアフリー新法の枠組み
5.7.5 主務大臣の定める基本方針
5.7.6 バリアフリー基本構想
参考文献

6. ロジスティクス
6.1 都市物流の課題と解決への道
6.2 ロジスティクスモデリング
6.2.1 既存の手法の問題点
6.2.2 ビジネスロジスティクスモデル
6.2.3 交通計画への活用─シティロジスティクスモデルへの拡張─
6.3 配車配送計画
6.4 物流拠点の最適配置
6.4.1 物流拠点の役割と定義
6.4.2 施設配置モデルの分類
6.4.3 交通モデルとの結合
6.5 物流施策
6.5.1 概説
6.5.2 代表的な物流施策
6.5.3 物流施策の評価
6.6 情報化および公民連携の進展とロジスティクス
参考文献

7. 交通現象定量化法の新展開
7.1 知覚・態度の定量化
7.1.1 交通行動分析における知覚・態度の取扱い
7.1.2 知覚・態度の測定
7.1.3 定量化手法
7.2 価値の計量化
7.2.1 交通計画における価値計測の必要性
7.2.2 時間価値の計量化
7.2.3 環境価値の計量化
7.3 主観性の表現
7.3.1 ランダム性とファジィ性
7.3.2 ファジィ推論と行動記述
7.3.3 ファジィ推論の解釈
7.3.4 ソフトコンピューティング技術の適用
7.4 複雑現象の表現
7.4.1 限定合理性とプロセスの視点
7.4.2 交通システムと複雑系
7.4.3 交通システムの複雑現象とカオス
参考文献

8. シミュレーションとコンピュータ技術の展開
8.1 シミュレーションアプローチと被験者実験アプローチ
8.2 シミュレーションの役割と周辺技術
8.2.1 交通計画におけるシミュレーションの役割
8.2.2 シミュレーション検討の流れ
8.2.3 シミュレーション周辺技術
8.3 交通流シミュレーション
8.3.1 交通流シミュレーションの分類
8.3.2 交通流シミュレーションのモデル
8.3.3 適用方法とインプット・アウトプット
8.3.4 交通流シミュレーションの課題と展望
8.4 アクティビティシミュレーション
8.4.1 アクティビティシミュレーションのねらい
8.4.2 アクティビティシミュレーションの分類
8.4.3 アクティビティシミュレーションの事例
8.5 ドライビングシミュレータ
8.5.1 各種交通調査
8.5.2 ドライビングシミュレータの用途
8.5.3 ドライビングシミュレータの構成
8.5.4 ドライビングシミュレータの開発動向と適用例
8.6 データマイニング
8.6.1 データマイニングの特徴
8.6.2 データの収集と格納
8.6.3 相関のマイニング
8.6.4 計算アルゴリズム
8.6.5 テキストマイニング
8.7 地理情報システム
8.7.1 GISの基本原理
8.7.2 交通計画関連データ
8.7.3 GISの交通計画・管理における可能性
参考文献

索引

飯田 恭敬(イイダ ヤスノリ)

北村 隆一(キタムラ リュウイチ)

秋山 孝正(アキヤマ タカマサ)

川崎 雅史(カワサキ マサシ)

藤井 聡(フジイ サトシ)

倉内 文孝(クラウチ フミタカ)

塩見 康博(シオミ ヤスヒロ)

「交通工学」Vol.46 No.3(2011) 掲載日:2011/04/28

特集:交通シミュレーションの新たな展開