基礎からわかる 塑性加工 (改訂版)

基礎からわかる 塑性加工 (改訂版)

塑性加工を初めて学ぶ読者を対象に,図を多用し,できるだけ平易かつ体系的に解説した。今回の改訂にあたり,さらにわかりやすい記述にし,要望の多かった演習問題のヒント・解答を補充し,独力で解答を引き出せるよう工夫した。

ジャンル
発行年月日
2010/04/20
判型
A5
ページ数
232ページ
ISBN
978-4-339-04604-5
基礎からわかる 塑性加工 (改訂版)
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定価

3,410(本体3,100円+税)

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塑性加工を初めて学ぶ読者を対象に,図を多用し,できるだけ平易かつ体系的に解説した。今回の改訂にあたり,さらにわかりやすい記述にし,要望の多かった演習問題のヒント・解答を補充し,独力で解答を引き出せるよう工夫した。

1. 塑性加工の意義と種類
1.1 塑性加工とは
1.2 各種製品ができあがるまでに受ける塑性加工の事例
1.3 塑性加工の特徴と分類

2. 金属材料の塑性変形と降伏応力・変形抵抗
2.1 単軸引張り・圧縮時の金属材料の変形
2.2 応力とひずみの表示法
 2.2.1 応力の表示法
 2.2.2 ひずみの表示法
 2.2.3 真応力・真ひずみと公称応力との関係
 2.2.4 公称ひずみと真ひずみとの違い
2.3 応力-ひずみ曲線の数式化
2.4 変形抵抗・降伏応力と塑性変形に影響を及ぼす材料特性
 2.4.1 変形抵抗と降伏応力(流動応力)
 2.4.2 降伏応力への影響因子と降伏応力式
 2.4.3 塑性変形と材料特性との関係
演習問題

3. 塑性力学の基礎理論
3.1 塑性力学の体系
3.2 応力と応力の釣合い条件
 3.2.1 応力ベクトル
 3.2.2 応力ベクトルと応力テンソル
 3.2.3 1次元および2次元応力状態における応力場
 3.2.4 応力テンソルの成分についての釣合い条件
3.3 変形およびひずみ
 3.3.1 垂直ひずみとせん断ひずみ
 3.3.1 3次元問題に対するひずみの定義
 3.3.3 ひずみ増分およびひずみ速度
3.4 降伏条件
 3.4.1 応力テンソルの固有方程式と主応力
 3.4.2 平均垂直応力,八面体応力と偏差応力テンソル
 3.4.3 金属材料の降伏条件とその具体的な表示
 3.4.4 各種応力状態におけるトレスカとミーゼスの降伏条件
3.5 応力とひずみの関係(構成式)
 3.5.1 塑性変形状態にある応力状態が満足すべき条件
 3.5.2 相当応力と相当ひずみ
 3.5.3 弾性域における応力とひずみとの関係
 3.5.4 塑性域における応力とひずみとの関係
3.6 塑性加工の解析手法
 3.6.1 塑性加工の際に現れる応力状態
 3.6.2 摩擦境界条件
 3.6.3 塑性加工の各種解析手法
3.7 塑性力学における応力・ひずみの表現と慣用表記
 3.7.1 ひずみ
 3.7.2 応力
演習問題

4. 曲げ加工
4.1 曲げ加工の種類
4.2 板材の曲げ変形
 4.2.1 曲げ加工時の応力とひずみ状態
 4.2.2 型曲げの変形過程
 4.2.3 スプリングバック
4.3 板のロール成形
4.4 板の矯正
4.5 管・形材の曲げ変形
4.6 曲げ変形理論
 4.6.1 塑性曲げの初等理論
 4.6.2 平面ひずみ曲げの理論
 4.6.3 スプリングバックの理論
演習問題

5. 鍛造加工
5.1 鍛造加工の効果と分類
 5.1.1 鍛造加工による材質改善効果
 5.1.2 鍛造加工の分類
5.2 鍛造加工の基礎
 5.2.1 鍛造時の材料変形
 5.2.2 鍛造の加工因子
5.3 鍛造の理論
 5.3.1 直方体ブロックの圧縮
 5.3.2 円柱の圧縮
5.4 鍛造機械
 5.4.1 液圧プレス
 5.4.2 機械プレス
 5.4.3 ハンマ
5.5 鍛造方式と鍛造作業
 5.5.1 熱間鍛造
 5.5.2 冷間鍛造
 5.5.3 回転鍛造
演習問題

6. 圧延加工
6.1 概説
6.2 圧延加工の基礎
 6.2.1 圧延の変形機構
 6.2.2 圧延加工の影響要因と用語の定義
 6.2.3 ロールに作用する力
 6.2.4 圧延機の構造
 6.2.5 圧延機の形式
6.3 板圧延
 6.3.1 薄板および中板の圧延
 6.3.2 厚板圧延
6.4 形材の圧延
 6.4.1 孔型圧延法
 6.4.2 ユニバーサル圧延法
6.5 棒・線の圧延
6.6 鋼管の圧延
 6.6.1 継目なし鋼管
 6.6.2 溶接鋼管
6.7 圧延理論
 6.7.1 カルマンの圧延方程式
 6.7.2 オロワンの圧延方程式
演習問題

7. 引抜き,押出し加工
7.1 引抜き加工
 7.1.1 引抜き加工の分類
 7.1.2 引抜き加工の変形機構
 7.1.3 引抜き力
 7.1.4 引抜き作業と加工機構
 7.1.5 引抜き理論
7.2 押出し加工
 7.2.1 押出し加工の分類
 7.2.2 押出し加工の変形機構
 7.2.3 押出し理論
演習問題

8. せん断加工
8.1 せん断加工の種類
8.2 せん断加工における変形機構
8.3 せん断加工における加工力
8.4 せん断製品の形状,精度
 8.4.1 せん断切り口の形状
 8.4.2 せん断製品の形状と寸法精度
8.5 精密せん断加工
演習問題

9. 板の成形加工
9.1 絞り加工の分類
9.2 深絞り加工
 9.2.1 深絞りにおける材料の変形挙動
 9.2.2 深絞り加工限界と加工条件
 9.2.3 再絞り加工
 9.2.4 深絞り力の理論的解析
9.3 張出(バルジ)加工
9.4 しごき加工
9.5 へら絞り(スピニング加工)
9.6 板の成形性試験
演習問題

演習問題のヒント・解答
付表
参考・引用文献
索引

長田 修次(ナガタ シュウジ)

柳本 潤(ヤナギモト ジュン)