図説 心なし研削の手引き

図説 心なし研削の手引き

心なし研削は円筒状機械部品の量産に不可欠な加工方式であるが,これについて,著者の実務経験に基づき,その原理特徴からこれに特有な不具合対策までを,図を多用しながらまとめた関連生産技術者を主な対象とした技術解説書である。

ジャンル
発行年月日
2009/03/18
判型
B5
ページ数
176ページ
ISBN
978-4-339-04598-7
図説 心なし研削の手引き
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定価

3,300(本体3,000円+税)

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心なし研削は円筒状機械部品の量産に不可欠な加工方式であるが,これについて,著者の実務経験に基づき,その原理特徴からこれに特有な不具合対策までを,図を多用しながらまとめた関連生産技術者を主な対象とした技術解説書である。

1. 心なし研削の特徴
1.1 円筒研削
1.2 心なし研削
1.3 心なし研削の適用例
1.4 特殊な心なし研削
1.5 シュー支持心なし研削
1.6 円筒研削と心なし研削の対比表
1.7 切込み量と直径減少量
1.8 切込み量と除去過程
1.9 工作物心高
1.10 工作物心高のセットアップ
1.11 心なし研削盤の基本諸元

2. 加工データ,研削に関する諸パラメータ
2.1 主要研削条件
2.2 加工精度の記録と整理
2.3 表面粗さと研削条件
2.4 ドレッシングパラメータ―固定ダイヤモンドツールのとき―
2.5 加工能率と研削パラメータ
2.6 平面研削における切残し
2.7 円筒研削における切残し
2.8 心なし研削における比切除去能率
2.9 心なし研削における研削比

3. トラバース研削
3.1 トラバース研削―円筒研削と心なし研削の対比―
3.2 工作物表面の除去過程―円筒トラバース研削―
3.3 円筒トラバース研削―1回転当り切込み量―
3.4 工作物表面の除去過程―心なしスルフィード研削―
3.5 1回転当り切込み量―心なしスルフィード研削―

4. 心なしスルフィード研削
4.1 心なしスルフィード研削における基本パラメータ
4.2 両砥石間隔の形状
4.3 砥石「あたり」の調整機構
4.4 円弧母線(接触線)を有する調整車
4.5 砥石「あたり」の設定
4.6 ガイドプレートと円筒度
4.7 スルフィード研削における工程設定

5. 調整車のドレッシングと調整車形状
5.1 調整車の形状
5.2 調整車修正装置(ドレッサ)の構成
5.3 調整車の修正(ドレッシング)
5.4 調整車形状の作図
5.5 スルフィード研削における調整車の形状
5.6 機械背面側から工作物を送る場合
5.7 調整車修正後の研削条件変更
5.8 テーパ調整車の適用

6. 心なし研削における工作物の回転駆動
6.1 工作物の回転駆動
6.2 工作物自転の条件
6.3 工作物の定常回転
6.4 摩擦係数―目安の値を測定する―
6.5 異形工作物の回転速度(プランジ研削)

7. 砥石修正(ドレッシング)
7.1 ダイヤモンドドレッシングツール
7.2 砥石修正の設定条件―ツール送り速度とオーバラップ比―
7.3 単石ダイヤモンドドレッサの取扱い
7.4 心なし研削におけるロータリドレッサ
7.5 ロータリドレッサにおける切込み軌跡
7.6 総形砥石のドレッシング
7.7 調整車のドレッシング

8. 砥石のアンバランスと加工精度
8.1 砥石のアンバランス
8.2 砥石バランサ
8.3 バランシングスタンド(ころがりバランサ)
8.4 切込み変動と工作物の真円度―円筒研削の場合―
8.5 切込み変動と工作物の真円度―心なし研削の場合―

9. 真円度とその測定
9.1 心なし研削に特有な真円度形状
9.2 真円度と「はめあい」
9.3 真円度のうねり山成分
9.4 真円度の測定
9.5 真円度グラフと実形状
9.6 Vブロックによる真円度測定―3点法真円度―
9.7 特殊Vブロックによる真円度測定
9.8 3点法真円度と心なし研削

10. 心なし研削における成円機構
10.1 心なし研削の幾何学的配置と符号
10.2 調整車,ブレード接点における偏差の切込み深さに与える影響
10.3 n山うねり成分と切込み量のベクトル表示
10.4 切込みベクトルの作図法
10.5 切込み量のベクトル作図例
10.6 切込み量とうねりの減衰率
10.7 心高角とうねりの減衰率
10.8 切込み量と切込み変動の伝達率
10.9 幾何学的に不安定なセットアップ
10.10 ブレード頂角とうねりの成長
10.11 実質心高とうねり山の修正―スルフィード研削の場合―
10.12 調整車の振れと真円度
10.13 調整車接点における弾性変形

11. 心なし研削におけるびびり振動
11.1 うねり山の成因とびびり振動
11.2 自励びびり振動―定性的な見通し―
11.3 びびり振動の力学的解析手法
11.4 ベクトル軌跡によるびびり振動の安定判別
11.5 振幅発達率
11.6 実質心高とびびり振動―スルフィード研削の場合―
11.7 一般化したびびり振動安定判別線図
11.8 研削系の安定化

12. 心なし研削盤の選択
12.1 心なし研削盤の基本構成
12.2 心なし研削盤によるショルダ研削
12.3 両持か,片持か?
12.4 砥石修正装置(ドレッサ)の選択
12.5 ドレッサの振動
12.6 オートドレスサイクル
12.7 寸法調整装置―スルフィード研削―
12.8 供給中断と寸法変化―スルフィード研削―
12.9 寸法の安定性
12.10 心なし研削盤の性能

13. 心なし研削盤のセットアップ
13.1 設備概要
13.2 基本操作項目
13.3 幾何学的なセットアップ項目
13.4 加工精度の検査
13.5 インフィード研削
13.6 スルフィード研削

大東 聖昌(ダイトウ ミチマサ)

掲載日:2022/03/14

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