セラミックス材料強度学

セラミックス材料強度学

本書は,無機材料コースの大学院生に対して行ってきた講義ノートをまとめたものである。特徴は,材料を脆性材料であるセラミックスに特定し,さらに図面を多く取り入れ,材料強度学をできる限り簡明にしたものである。

ジャンル
発行年月日
2001/01/11
判型
A5
ページ数
176ページ
ISBN
978-4-339-04554-3
セラミックス材料強度学
品切・重版未定
当面重版の予定がございません。

定価

2,420(本体2,200円+税)

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本書は,無機材料コースの大学院生に対して行ってきた講義ノートをまとめたものである。特徴は,材料を脆性材料であるセラミックスに特定し,さらに図面を多く取り入れ,材料強度学をできる限り簡明にしたものである。

1. 序論
 1.1 セラミックスの耐熱性と環境問題
 1.2 セラミックスの脆さ
 1.3 材料強度と組織敏感性

2. 応力拡大係数
 2.1 応力集中と応力拡大係数
 2.2 応力拡大係数の例
 2.3 モード
 2.4 異方性ヤング率の影響

3. 破壊規準とエネルギ平衡
 3.1 エネルギ平衡
 3.2 モードI・Ⅱ混合モード破壊のエネルギ平衡
 3.3 破壊規準
  3.3.1 最大円周応力説
  3.3.2 最小ひずみエネルギ密度説
  3.3.3 最大エネルギ解放率説
 3.4 破壊エネルギ
 3.5 混合モード破壊
  3.5.1 微小屈折き裂エネルギ解放率
  3.5.2 破壊エネルギ率
  3.5.3 混合モード破壊規準

4. 破壊靭性
 4.1 R曲線拳動
 4.2 時間依存型と繰返し数依存型
 4.3 靭性強化機構
  4.3.1 材料本来の破壊エネルギ増大による靭性強化
  4.3.2 ウェイクの架橋による靭性強化
  4.3.3 エネルギ解放率減少による靭性強化
 4.4 損傷域大きさの影響
 4.5 破壊靭性試験法
  4.5.1 予き裂付き曲げ試験法
  4.5.2 その他の試験法
 4.6 R曲線拳動と安定き裂成長
 4.7混合モード破壊靭性試験

5. 疲労き裂進展
 5.1 き裂進展則
 5.2 静疲労
 5.3 繰返し疲労
 5.4 一定負荷速度試験
 5.5 パラメータgm
 5.6 短いき裂の進展拳動
 5.7 平滑試験片によるS-N曲線
 5.8 疲労データの統計処理

6. 破壊の確率論
 6.1 強度のばらつき
 6.2 一軸応力破壊の確率論
  6.2.1 破壊の危険度
  6.2.2 最弱リンク説
  6.2.3 最小値の漸近分布
  6.2.4 ワイブル分布関数
  6.2.5 ワイブルプロット
  6.2.6 一軸不均一応力場
 6.3 多軸応力破壊の確率論
  6.3.1 一様二軸引張り応力場
 6.4 疲労寿命のばらつき
 6.5 保証試験
  6.5.1 保証試験中に安定き裂成長がない場合
  6.5.2 保証試験中に安定き列成長がある場合

7. 多軸応力破壊のマクロ的規準
 7.1 マクロ的強度
 7.2 引張り応力の支配的な応力場
 7.3 圧縮応力の支配的な応力場
 7.4 圧裂試験
  7.4.1 荷重を集中力とみなせる場合
  7.4.2 荷重が集中力でない場合

8. 熱衝撃破壊
 8.1 熱衝撃試験のキーポイント
 8.2 熱衝撃試験法
  8.2.1 急冷法
  8.2.2 急熱法
 8.3 熱衝撃パラメータ
 8.4 熱衝撃破壊靭性

補足A 応力とひずみ
 A.1 応力
 A.2 ひずみ
 A.3 ひずみエネルギ
 A.4 二次元問題
  A.4.1 平面応力状態
  A.4.2 平面ひずみ状態

補足B 破壊の応力条件

補足C コンプライアンス
 C.1 コンプライアンスとひずみエネルギ解放率
 C.2 破壊仕事

引用・参考文献
索引

淡路 英夫(アワジ ヒデオ)