知識基盤社会のための人工知能入門

計測・制御テクノロジーシリーズ 16

知識基盤社会のための人工知能入門

知識基盤社会では人工知能的な思考が大切である。論理プログラミング言語Prologを用い,知識プログラミングの基礎を解説した。

ジャンル
発行年月日
2012/05/25
判型
A5
ページ数
238ページ
ISBN
978-4-339-03366-3
知識基盤社会のための人工知能入門
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定価

3,300(本体3,000円+税)

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知識基盤社会では人工知能的な思考が大切である。起こる問題を記号でとらえ,命題・述語論理をベースに探索問題,ゲーム問題などを解決していく。論理プログラミング言語Prologを用い,知識プログラミングをわかりやすく解説した。

1. 序論
1.1 知識社会における人工知能
1.2 本書の構成

2. 状態空間
2.1 状態空間による問題の解法
2.2 コンピュータに問題を解かせるための準備
 2.2.1 問題の表現
 2.2.2 状態空間
 2.2.3 探索アルゴリズム
2.3 カード問題の例
 2.3.1 問題の表現
 2.3.2 状態空間
 2.3.3 探索アルゴリズム
問題

3. 探索
3.1 グラフの探索
 3.1.1 グラフ探索アルゴリズムの基礎
 3.1.2 エッジにコストがかからないグラフの探索
 3.1.3 エッジにコストがかかるグラフの探索
3.2 ゲームの木の探索方法
 3.2.1 ゲームの木の構造
 3.2.2 ゲームの木の探索
 3.2.3 ゲームの局面の評価
 3.2.4 MINIMAX探索
 3.2.5 アルファ・ベータ探索
問題

4. 命題論理
4.1 命題論理
4.2 記号化
4.3 真理値表
4.4 論理結合子
 4.4.1 否定
 4.4.2 かつ
 4.4.3 または
 4.4.4 ならば
 4.4.5 同値
4.5 論理記号の優先順位
4.6 恒真命題・恒偽命題
 4.6.1 真理値表による恒真・恒偽の判定
 4.6.2 命題の標準化による恒真・恒偽の判定
 4.6.3 意味木による恒真・恒偽の判定
4.7 推論
 4.7.1 真理値表による妥当性判定
 4.7.2 恒真性判定による妥当性判定
問題

5. 述語論理
5.1 述語論理
5.2 個体領域
5.3 限量記号
 5.3.1 作用域
 5.3.2 限量記号と否定
 5.3.3 限量記号の有限解釈
 5.3.4 冠頭形への変換
5.4 述語論理式の標準化
問題

6. 導出原理
6.1 命題論理の導出原理
 6.1.1 連言標準形の恒偽性判定
 6.1.2 命題論理の導出原理
 6.1.3 導出反駁木
6.2 述語論理の導出原理
 6.2.1 連言標準形の恒偽性判定
 6.2.2 スコーレム標準形
 6.2.3 述語論理の導出原理と導出反駁木
問題

7. 論理による問題解決とフレーム問題
7.1 論理式を用いた問題の解き方
7.2 宣言的知識を求める問題
 7.2.1 「はい」「いいえ」で答える問題例(1)
 7.2.2 「はい」「いいえ」で答える問題例(2)
 7.2.3 「なに」を答える問題例
 7.2.4 「だれ」と「なに」を答える問題例
7.3 手続き的知識を求める問題
 7.3.1 Greenによる定式化
 7.3.2 Kowalskiによる定式化
7.4 フレーム問題
 7.4.1 Greenによる定式化とフレーム言明
 7.4.2 常識とフレーム問題
 7.4.3 Kowalskiによる定式化とフレーム言明
問題

8. Prolog
8.1 Prolog入門
 8.1.1 Prologの概要
 8.1.2 Prologの実行環境
 8.1.3 Prologプログラムの基本
8.2 カード問題のPrologプログラム
 8.2.1 Greenによる定式化を用いたプログラム
 8.2.2 Kowalskiによる定式化を用いたプログラム
 8.2.3 プログラムの実行例
8.3 Prologを用いた問題解決の例
 8.3.1 4色問題
 8.3.2 ハノイの塔
8.4 メタ推論
問題

9. 知識表現
9.1 プロダクションルール
 9.1.1 プロダクションシステム
9.2 意味ネットワーク
 9.2.1 ネットワーク構造による知識の表現
 9.2.2 意味ネットワークのデータベースへの保存
9.3 セマンティックWeb
9.4 非単調論理
 9.4.1 デフォルト推論
 9.4.2 失敗による否定
 9.4.3 仮説推論
問題

引用・参考文献
問題解答
あとがき
索引

三宅陽一郎 先生(ゲームAI開発者)

人工知能は日々革新する学問である。その基礎は日々、掘り起こされ、新しい分野が開拓される。
本書は、新しい時代、人工知能がますます社会基盤の中に入って行くこれからの時代のために書かれた入門書である。伝統的な知識に重きを置かれて書かれており、その中にも新規のトピックが追加されている。
特に「状態空間」「グラフの探索」「ゲーム木」「知識表現」などの基礎が新しい視点から明確に解説されている点が特徴であり、本書が「多様化する知識とネットワークの時代」の視野に立って解説しようとする意図が見られる点である。
全体として本書は、これまでの人工知能の基礎を掘り起こし、これからの時代へ向けて必要な知識がコンパクトにまとめられており、初学者にとっては入門書として、既に知識を持っている方に対しては良きまとめとして十分に役立つ教科書である。
三宅陽一郎(ゲームAI開発者)

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