センシングのための情報と数理

計測・制御テクノロジーシリーズ 2

センシングのための情報と数理

本書は,センシングのための情報の取扱いとその基盤となる数理を論じたものである。本書でのセンシングにおける情報と数理は,単にセンシングにおけるデータ処理の数理的手法のことではなく,情報という観点でセンシングを捉え直す。

ジャンル
発行年月日
2008/07/16
判型
A5
ページ数
172ページ
ISBN
978-4-339-03352-6
センシングのための情報と数理
品切れ・重版未定

定価

2,640(本体2,400円+税)

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  • 計測自動制御学会賞著述賞を受賞いたしました。
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本書は,センシングのための情報の取扱いとその基盤となる数理を論じたものである。本書でのセンシングにおける情報と数理は,単にセンシングにおけるデータ処理の数理的手法のことではなく,情報という観点でセンシングを捉え直す。

1. センシングと物理法則と情報
1.1 情報という観点で,センシングをとらえ直す
 1.1.1 センシングにより何が獲得できるのか?
 1.1.2 モデルとしての抽象化
1.2 典型的な例としての,コンピュータトモグラフィー
1.3 能動センシング
1.4 パターン計測

2. センシングにおける情報の伝達
2.1 情報の伝達
 2.1.1 状態と観測
 2.1.2 情報の定義
 2.1.3 情報伝達系のモデル
 2.1.4 通信
 2.1.5 計測対象としての情報源
 2.1.6 計測対象の状態の集合
2.2 情報量
 2.2.1 情報量,エントロピー
 2.2.2 各種情報量の定義
 2.2.3 自己エントロピー
 2.2.4 相互エントロピー
 2.2.5 連続空間への拡張

3. 能動センシングにおける情報選択
3.1 能動的にセンシング情報を獲得するということ
3.2 相互情報量に基づく能動センシング行動
 3.2.1 センシング行動のモデル
 3.2.2 センシングの評価としてのエントロピー
3.3 物体認識のためのカメラパラメータ選択
 3.3.1 画像データベース照合による物体認識
 3.3.2 物体認識に用いる画像データベース
 3.3.3 認識結果の逐次的な更新
 3.3.4 物体認識の実験の設定と結果

4. 信号の表現と解析
4.1 信号の表現
 4.1.1 信号の近似
 4.1.2 フーリエ級数展開とフーリエ変換
 4.1.3 フーリエ変換の性質と畳込み定理
 4.1.4 システムの入出力とインパルス応答
4.2 標本化と標本化定理
 4.2.1 ディジタル化
 4.2.2 標本化信号のフーリエ変換
 4.2.3 標本化定理
 4.2.4 エリアシングと前処理フィルタ

5. センシングの信号処理
5.1 不規則信号とその性質の記述
 5.1.1 定常不規則信号
 5.1.2 自己相関関数
 5.1.3 相互相関関数
5.2 線形システムの動特性の推定
 5.2.1 システムの特性と入出力の観測
 5.2.2 フェイズとコヒーレンス

6. パターン計測としての信号処理
6.1 パターンとしての信号と表現
6.2 KL展開,主成分分析
 6.2.1 KL展開
 6.2.2 主成分分析
6.3 独立成分分析

7. いろいろなセンシング
7.1 ΣΔ変調型A?D変換器
7.2 合成開口法による撮像システム
7.3 X線CT 構成手法
7.4 脳磁気計測と信号処理

引用・参考文献
索引

出口 光一郎(デグチ コウイチロウ)

本多 敏(ホンダ サトシ)