並列処理概説

並列処理シリーズ 1

並列処理概説

  • 渡辺 勝正 奈良先端科学技術大学院大教授 工博

「並列処理の世界」への入門書として,基本的な原理と手法および実現方法を,本シリーズ全般の指針となるよう解説し,さらに並列処理の今後の動向と課題についても記述した。

ジャンル
発行年月日
1991/04/05
判型
A5 上製
ページ数
218ページ
ISBN
978-4-339-02581-1
並列処理概説
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定価

2,750(本体2,500円+税)

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「並列処理の世界」への入門書として,基本的な原理と手法および実現方法を,本シリーズ全般の指針となるよう解説し,さらに並列処理の今後の動向と課題についても記述した。

1. 並列処理をめざして
1.1 並列処理の現象
  1.1.1 生活の中の並列現象
  1.1.2 コンピュータの抽象モデル
1.2 並列処理のあゆみ
1.3 並列マシンの現状と目標
2. 並列処理の型と応用
2.1 負荷分散と機能分担
2.2 並列計算モデル
  2.2.1 共有メモリ方式とメッセージパシング方式
  2.2.2 駆動形式
  2.2.3 データフローグラフとデータフロー計算機
  2.2.4 ストリーム並列計算モデル
  2.2.5 オブジェクト指向計算モデル
  2.2.6 イベント駆動型
  2.2.7 条件駆動型
3. 並列アルゴリズムの設計
3.1 逐次アルゴリズムからの変形
  3.1.1 区間分割
  3.1.2 前置操作
  3.1.3 多段再帰
3.2 並列度の調整
  3.2.1 内積の分割(計算に対する調整)
  3.2.2 交互計算(通信に対する調整)
  3.2.3 ソーティング(メモリアクセスに対する調整)
  3.2.4 双対単体法(収束に対する調整)
3.3 並列からの出発
  3.3.1 プログラミング言語による影響
  3.3.2 局所状態の伝搬
  3.3.3 同時反復法
  3.3.4 独立性の強い非同期処理
  3.3.5 部分主導型並列アルゴリズム
4. 並列アルゴリズムの記述
4.1 記述法の問題
4.2 図式表現
4.3 並列動作の明記
  4.3.1 逐次プログラムとの比較
  4.3.2 構造化の問題
  4.3.3 異なる機能の分担
  4.3.4 ポートの指定
4.4 機能の記述
  4.4.1 並列処理言語としてのAPL
  4.4.2 並列向き関数型言語
  4.4.3 条件式による表現
5. 並列プログラムの実行
5.1 並列化コンパイラ
  5.1.1 数式の並列化
  5.1.2 依存関係の解析
  5.1.3 ループの並列化
  付録5.1 Program5.1の説明
5.2 並列言語コンパイラ
5.3 仕事のスケジューリング
  5.3.1 プロセッサの割当て
  5.3.2 並列処理システム上のオペレーティングシステム
5.4 同期と通信
  5.4.1 同期手順
  5.4.2 Fetch and Add
  5.4.3 プロセッサ間通信の実現方式
6. 並列プログラムの評価
6.1 評価の項目
6.2 並列システムの解析モデル
6.3 通信量の評価
7. 並列プログラムのデバッグ
7.1 実行環境の理解
7.2 スナップショット
7.3 実行の再現性
8. 並列処理の今後の問題
参考文献
索引

渡辺 勝正(ワタナベ カツマサ)