モダン信頼性工学 - リスクの数値化と概念化 -

モダン信頼性工学 - リスクの数値化と概念化 -

本書は,従来の信頼性工学で取り上げられることがなかったリスク,ハザード,危害,起因事象,安全目標,機能安全,安全度水準なども取り上げ,リスクと安全に関する国際規格,確率論的リスク評価,信頼性工学を体系的に融合させた。

ジャンル
発行年月日
2005/07/28
判型
A5
ページ数
208ページ
ISBN
978-4-339-02410-4
モダン信頼性工学 - リスクの数値化と概念化 -
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定価

2,640(本体2,400円+税)

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本書は,従来の信頼性工学で取り上げられることがなかったリスク,ハザード,危害,起因事象,安全目標,機能安全,安全度水準なども取り上げ,リスクと安全に関する国際規格,確率論的リスク評価,信頼性工学を体系的に融合させた。

1. 新しい信頼性工学
 1.1 数値化
  1.1.1 いつかは生じる危害
  1.1.2 頻度と危害の数値化
  1.1.3 リスクと安全の数値化
  1.1.4 例:信頼度の数値化の意義
  1.1.5 故障と修理の数値尺度
 1.2 概念化
  1.2.1 規格の階層
  1.2.2 ハザードとは
  1.2.3 危険状態とは
  1.2.4 起因事象とは
  1.2.5 安全機能とは
  1.2.6 防止と緩和とは
  1.2.7 事故とは
  1.2.8 本質安全とは
  1.2.9 安全防護とは
  1.2.10 信頼性と安全性の関係
  1.2.11 稼働率と安全性の関係
  1.2.12 残留リスクとは
  1.2.13 リスク解析,見積もり,評価,アセスメント
  1.2.14 安全の主張書面とライフサイクルコスト
  1.2.15 個人リスクと集団リスク
  1.2.16 深刻度を左右する因子
  1.2.17 故障と不具合
  1.2.18 従属する故障
  1.2.19 メンテナンスの重要性
  1.2.20 安全側故障比率と平均ダウン時間
 1.3 信頼性工学の歴史
  1.3.1 産業革命以前
  1.3.2 1910年代まで
  1.3.3 1940年代まで
  1.3.4 1950年代
  1.3.5 1960年代
  1.3.6 1970年代
  1.3.7 1980年代
  1.3.8 1990年代
  1.3.9 今世紀初頭
 1.4 関連分野
  1.4.1 品質管理
  1.4.2 オペレーションズ・リサーチ(OR)
  1.4.3 確率統計
  1.4.4 論理代数
  1.4.5 人間工学
  1.4.6 認知心理学
  1.4.7 メカトロニクス
  1.4.8 工学一般とその他
 
2. 異常を知る
 2.1 はじめに
 2.2 基本用語の定義
  2.2.1 属性
  2.2.2 行為
  2.2.3 オブジェクト
  2.2.4 機能
  2.2.5 事象
  2.2.6 プロセス
  2.2.7 目的
 2.3 システムの諸側面
  2.3.1 いくつかの定義
  2.3.2 システムを理解する契機
 2.4 ハザードの分類
 2.5 ハザード対策の類型
 2.6 異常の連想
  2.6.1 ハゾップ
  2.6.2 異常を表す語句
  2.6.3 機能の不作動と誤作動
 2.7 故障モード影響解析
  2.7.1 FMEA
  2.7.2 例題:釣り仕掛けのFMEA
 2.8 事象木と故障木
  2.8.1 例題:空気充填システム
  2.8.2 事象木
  2.8.3 故障木
  2.8.4 事象木と故障木の結合
 2.9 起因事象の網羅

3. 異常への備え
 3.1 リスクマネジメントの諸段階
  3.1.1 本質安全と安全防護
  3.1.2 起因事象の発生防止
  3.1.3 起因事象の進展防止
  3.1.4 影響緩和
 3.2 確率論的リスク評価
  3.2.1 危険物なしの場合
  3.2.2 危険物を伴う場合
  3.2.3 原子炉のPRA:WASH-1400
  3.2.4 原子炉PRAの他分野への適用
  3.2.5 PRAの3層構造
 3.3 安全目標
  3.3.1 一次元意思決定
  3.3.2 二次元意思決定
  3.3.3 数値的安全目標とSIL
  3.3.4 安全目標の割り当て
  3.3.5 安全目標設定の指針

4. 素事象の数値化
 4.1 素事象とは
 4.2 要素の状態遷移図
 4.3 故障発生までの過程
  4.3.1 信頼度 R(t)
  4.3.2 不信頼度 F(t)
  4.3.3 故障密度 f(t)
  4.3.4 故障率 r(t)
  4.3.5 平均故障時間 MTTF
 4.4 修理完了までの過程
  4.4.1 不修理度 Gバー(t)
  4.4.2 修理度 G(t)
  4.4.3 修理密度 g(t)
  4.4.4 修理率 m(t)
  4.4.5 平均修理時間 MTTR
 4.5 結合過程
  4.5.1 稼動率 A(t)
  4.5.2 非稼動率 Q(t)
  4.5.3 条件付故障強度 λ(t)
  4.5.4 無条件故障強度 w(t)
  4.5.5 期待故障回数 W(a,b)
  4.5.6 条件付修理強度 μ(t)
  4.5.7 無条件修理強度 v(t)
  4.5.8 期待修理回数 V(a,b)
 4.6 パラメータ間の基本関係
  4.6.1 故障発生までの過程
  4.6.2 修理完了までの過程
  4.6.3 結合過程
 4.7 故障率と修理率が定数の場合
  4.7.1 故障発生までの過程
  4.7.2 修理完了までの過程
  4.7.3 結合過程
  4.7.4 時間平均稼動率と母集団平均稼動率
 4.8 分布パラメータの推定
  4.8.1 指数分布とランダム故障
  4.8.2 ワイブル分布と初期故障
  4.8.3 ワイブル分布と疲労故障
  4.8.4 対数正規分布と修理時間
 4.9 機械部品と電気部品の信頼性
  4.9.1 機械部品
  4.9.2 電気部品
 4.10 応答と耐力からの損傷確率の決定
  4.10.1 一般論
  4.10.2 正規分布の場合
  4.10.3 対数正規分布の場合

5. 因果構造モデルとその解析

 5.1 信頼性ブロック線図
  5.1.1 直列システム
  5.1.2 並列システム
 5.2 論理ゲート
  5.2.1 ORゲート
  5.2.2 ANDゲート
 5.3 真理値表による非稼動率の計算
  5.3.1 直列システムの非稼動率
  5.3.2 並列システムの非稼動率
  5.3.3 非直並列システムの非稼動率
 5.4 多数決ゲートの非稼動率
 5.5 事象木と故障木の結合と単独使用
 5.6 最小カットと最小パス
  5.6.1 最小カットセット
  5.6.2 最小パスセット
  5.6.3 最小カットの生成法
  5.6.4 事象木上での故障木のリンク
 5.7 構造関数
  5.7.1 構造関数とは
  5.7.2 簡単なシステムの表現
  5.7.3 非稼動率の計算
  5.7.4 最小カット表現と最小パス表現
  5.7.5 含意排他公式による厳密解と上下限
 5.8 誤報と欠報
  5.8.1 警報発生関数
  5.8.2 誤報関数と欠報関数
  5.8.3 誤報確率と欠報確率

6. 従属故障の考慮
 6.1 共通原因故障
  6.1.1 ミクロな故障原因の導入
  6.1.2 ベータファクタモデル
  6.1.3 起動故障とラン故障
 6.2 地震リスクの評価
  6.2.1 地震ハザード曲線
  6.2.2 損傷確率の計算
 6.3 マルコフ解析
  6.3.1 マルコフ線図
  6.3.2 マルコフの微分方程式
  6.3.3 定常確率

7. ヒューマンエラー
 7.1 はじめに
 7.2 ヒューマンエラーの分類
  7.2.1 起因事象前のエラー
  7.2.2 起因事象後のエラー
 7.3 検知・診断・行動・復旧
 7.4 ストレスと行動形成因子
 7.5 無応答確率の計算
  7.5.1 所要時間の中央値
  7.5.2 余裕時間と無応答確率
 7.6 THERP
  7.6.1 作業分析
  7.6.2 HRA事象木
  7.6.3 ストレスと熟練度の考慮
  7.6.4 THERPの手順
 7.7 起因事象の混同とコミッションエラー

熊本 博光(クマモト ヒロミツ)