国際標準画像符号化の基礎技術

高度映像技術シリーズ 1

国際標準画像符号化の基礎技術

本書では,国際標準化が進む画像符号化に関する基礎技術の紹介と標準化内容の解説を行っている。特に,両者の関連を明確化することで,国際標準の背景となる原理・思想に関しても深い知識の修得が可能となることをめざした書である。

ジャンル
発行年月日
1998/03/15
判型
A5 上製
ページ数
358ページ
ISBN
978-4-339-01161-6
国際標準画像符号化の基礎技術
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本書では,国際標準化が進む画像符号化に関する基礎技術の紹介と標準化内容の解説を行っている。特に,両者の関連を明確化することで,国際標準の背景となる原理・思想に関しても深い知識の修得が可能となることをめざした書である。

1.画像符号化の国際標準化動向
1.1 標準化のもつ意義
1.2 画像符号化の国際標準化動向
1.3 国際標準化の今後の展開
2.画像符号化の構成と基本技術
2.1 画像符号化の基礎と構成
2.1.1 画像情報とは
2.1.2 画像情報通信システム
2.1.3 画像信号処理と画像符号化
2.2 画像符号化における基本概念
2.2.1 静止画符号化と動画符号化
2.2.2 ロスレス符号化とロッシー符号化
2.2.3 逐次符号化と階層的符号化
2.3.1 2値画像の符号化方式
2.3.2 多価画像の符号化方式
2.3.3 国際標準に採用された基礎技術
3.エントロピー符号化
3.1 エントロピー符号化とは
3.1.1 エントロピー符号化の役割と課題
3.1.2 マルコフ情報源モデル
3.1.3 情報源の性質の学習
3.1.4 制御情報の符号化
3.2 ハフマン符号化
3.2.1 ハフマン符号とコンパクト性
3.2.2 2値情報源汎用ハフマン符号
3.3 算術符号化
3.3.1 符号語系列の数直線表現
3.3.2 数直線表現に墓づく符号化
3.3.3 算術符号化の諸性質
3.4 マルコフ情報源のエントロピー符号化
3.4.1 情報源の情報量と符号化
3.4.2 ブロック符号によるマルコフ情報源符号化
3.4.3 算術符号によるマルコフ情報源符号化
3.5 多価信号の2元信号変換符号化
3.5.1 2元信号変換の目的
3.5.2 多価信号の2元信号変換手法
4.変換符号化
4.1 変換符号化の原理
4.2 各種変換符号化方式
4.2.1 離散フーリエ変換(DFT)
4.2.2 アダマール変換
4.2.3 カルーネンレーべ(KL)変換
4.2.4 離散サイン変換(DST)
5.ベクトル量子化
5.1 スカラ量子化とベクトル量子化
5.2 LBG法
5.3 その他のベクトル量子化
5.3.1 木探索ベクトル量子化
5.3.2 多段ベクトル量子化
5.3.3 シェイプ-ゲインベクトル量子化
5.3.4 有限状態ベクトル量子化
5.3.5 ラティスベクトル量子化
6.線形予測・内挿符号化
6.1 線形予測(DPCM)・内挿
6.1.1 画像の自己相関
6.1.2線形予測
6.1.3非線形量子化
6.1.4一線形内挿
6.2 フレーム内/フィールド内予測・内挿
6.2.1 フレーム内予測
6.2.2 マルチサブサンプルと線形予測
7.フレーム間予測と動き補償
7.1 フレーム間予測・内挿
7.2 各種動き検出法
7.1.2 こう配法
7.2.2 ブロックマッチング法
7.1.3 オーバラップ動き検出
7.2.4 1画素マッチング法
7.2.5 動きベクトル内挿
7.2.6 位相相関法
7.3 動き補償フレーム剛符号化
7.3.1 動き補償フレーム間予測
7.3.2 ハイブリッド符号化(MC+DCT)
8.2値画像符号化標準一JBlG
8.1 JBIGの目的
8.1.1 標準化対象システム
8.1.2 技術的要求条件
8.1.3 標準化状況
8.1.4 標準制定における評価法
8.2 JBIGの構成
8.2.1 JBIGぺ一スシステム
8.2.2 ストライプ処理
8.2.3 画像縮小方式PRES
8.2.4 典型的予測
8.2.5 決定論的予測
8.2.6 モデルテンプレート
8.2.7 算術符号化
8.2.8 システムパラメータ
8.2.9 ファイルフォーマットとマーカコード
8.2.10 符号器・復号器構成と境界処理
8.3 JBIG標準の評価
8.3.1 他標準との関係
8.3.2 シーケンシャル符号化とプログレッシプ符号化
8.3.3 多価情報源への適用
8.3.4 今後の展開
8.4 算術符号化標準
8.4.1 標準化の背景
8.4.2 標準案の評価墨準
8.4.3 符号化標準QM-Coder
8.4.4 応用分野
9.1.1要求条件
9.1,2標準化対象
9.静止自然画符号標準-JPEG
9.1 JPEGの目的
9.1.1 要求条件
9.1.2 標準化対象
9.1.3 標準方式のカテゴリー分け
9.1.4 標準化状況
9.2 JPEGの構成
9.2.1 DCT方式
9.2.2 スペイシャル(Spat1al)方式
9.2.3 複数色成分の転送順序
9.2.4 バイアラーキカル符号化
9.2.5 データ構造
9.2.6 JPEG第2部
9.2.7 JPEG第3部
9.3 JPEGの評価
9.3.1 各種符号化方式の圧縮率比較
9.3.2 JPEG符号化方式の応用
9.3.3 今後の展開
10.動画像符号化標準
10.1 H.261符号化
10.1.1 概要
10.1.2 CIF
10.1.3 動き補償フレーム間予測
10.1.4 DCT係数の量子化
10.1.5 データの可変長符号化
10.1.6 レート制御
10.1.7 符号化データの多重化
10.2 MPEG1ビデオ符号化
10.2.1 概要
10.2.2 GOP
10.2.3 動き補償フレーム間予測
10.2.4 DCT計数の量子化
10.2.5 量子化データの可変長符号化
10.2.6 レート制御と仮想バッファ検証器
10.2.6 符号化データの多重化
10.2.8 制約パラメータ
10.3 MPEG2ビデオ符号化
10.3.1 概要
10.3.2 プロ7アイルとレベル
10.3.3 フレーム/フィールド構造とフレーム/フィールド予測
10.3.4 フレーム/フィールド適応DCTと量子化
10.3.5 量子化データの可変長符号化
10.3.6 符号化制御
10.3.7 符号化データの多重化
10.8.3 スケーラビリティ
10.4 波形符号化の改良(H.263)
11.画像符号化の将来
11.1 オブジェクトベース符号化
11.2 モデルベース符号化
11.3 フラクタル符号化
11.3.1 局所的な反復関数系(IFS)を用いた画像符号化
11.3.2 補足
12.むすび
引用・参考文献
索引

小野 文孝(オノ  フミタカ)

渡辺 裕(ワタナベ ヒロシ)