テレビジョンカメラの設計技術

テレビジョンカメラの設計技術

本書は,テレビ放送はもとより家庭用,産業用,パソコン用として発展しているテレビカメラの設計法について,その歴史,ディジタル設計,最新の技術状況,各現場での設計技術のエッセンスをまとめた。

ジャンル
発行年月日
1999/08/20
判型
A5 上製
ページ数
378ページ
ISBN
978-4-339-00714-5
テレビジョンカメラの設計技術
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本書は,テレビ放送はもとより家庭用,産業用,パソコン用として発展しているテレビカメラの設計法について,その歴史,ディジタル設計,最新の技術状況,各現場での設計技術のエッセンスをまとめた。

1 テレビジョンカメラ技術の発展
テレビカメラ(電子的撮影装置)の本質と開発の歴史
 1.1 概要
 1.2 テレビカメラ
 1.3 撮影装置の本質(まとめ)
 1.4 テレビカメラ開発の歴史
 参考文献
2 テレビカメラの基本的な構成と機能
 2.1 テレビカメラの基本構成
 2.2 光学系と映像処理系
 2.3 伝送系(カメラケーブル系とインタフェース系)
 2.4 走査・駆動パルス(同期信号)系
 2.5 制御系
 2.6 ビューファインダ
 参考文献
3 テレビカメラの性能評価と画質設計
 3.1 解像度特性
 3.2 撮影デバイスのMTF
 3.3 感度
 3.4 信号雑音比(S/N)
 3.5 色再現
  3.5.1 CIE表色系
  3.5.2 テレビカメラの色再現設計
  3.5.3 テレビカメラ運用上の色再現問題と色再現誤差の評価
 3.6 その他の画質関連事項
  3.6.1 図形ひずみとレジストレーション
  3.6.2 偽映像(信号)など
 参考文献
4 撮影レンズ
 4.1 近軸理論
  4.1.1 焦点距離と主点
  4.1.2 結像式
  4.1.3 物体と像の関係
 4.2 ズームインレンズ
  4.2.1 ズームインレンズの原理
  4.2.2 フォーカスの方式
 4.3 像の明るさ
  4.3.1 入射ひとみの射出ひとみ
  4.3.2 光軸上の照度
  4.3.3 光軸外の照度
 4.4 レンズの結像性能
  4.4.1 ザイデルの5収差
  4.4.2 色収差
  4.4.3 MTF
  4.4.4 回折のMTFへの影響
  4.4.5 焦点はずれによるMTF低下
 4.5 焦点深度と被写界深度
  4.5.1 焦点深度
  4.5.2 被写界深度
 4.6 マウントとガラス補正
  4.6.1 マウント形式
  4.6.2 ガラス補正
 4.7 異なる画面サイズのレンズ比較
 4.8 レンズの付加機能
  4.8.1 内蔵エキステンダ
  4.8.2 16:9/4:3スイッチャブルカメラ対応レンズ
 4.9 ハイビジョン用レンズ
 参考文献
5 色分解光学系
 5.1 色分解方式
 5.2 色分解の原理と実際
  5.2.1 ダイクロイックミラー
  5.2.2 トリミングフィルター
  5.2.3 赤外(IR)カットフィルタ
  5.2.4 色分解プリズムの構造
  5.2.5 実際の色分解光学系
  5.2.6 色分解光学系の問題点
  5.2.7 リレーレンズ形色分解光学系
  5.2.8 分光特性決定のための要因
 5.3 特殊光学系
  5.3.1 電子内視鏡の光学系
  5.3.2 赤外線カメラの光学系
 参考文献
6 撮影デバイス
 6.1 撮影管
  6.1.1 撮影管の種類と特性
  6.1.2 撮影管の基本動作と信号電荷蓄積
  6.1.3 光導電形撮影管の改良技術
 6.2 固体撮影デバイスの概要
  6.2.1 固体撮影デバイスの種類
  6.2.2 固体撮影デバイスの露光と走査
 6.3 CCD撮影デバイスの基礎
  6.3.1 CCD撮影デバイスの歴史
  6.3.2 CCD撮影デバイスの要素技術
  6.3.3 CCD撮影デバイスの構造と動作
 6.4 CCD撮影デバイスの実際
  6.4.1 CCDの撮影性能とデバイス構造の改善
  6.4.2 CCD撮影デバイスの駆動
  6.4.3 FIT形CCD撮影デバイスの実際
  6.4.4 HDTV用のCCD撮影デバイス
 6.5 CMOS形撮影デバイス
  6.5.1 CMOS形撮影デバイスの歴史
  6.5.2 CMOS形撮影デバイスの構造と動作
  6.5.3 撮影性能の改善
 参考文献
7 テレビカメラのアナログ処理技術
 7.1 CCDの雑音除去
  7.1.1 相関二重サンプリング(CDS)法
  7.1.2 積分形相関二重サンプリング(IDS)法
  7.1.3 遅延差法
 7.2 プリアンプ
  7.2.1 ノイズキャンセラ
  7.2.2 黒レベルの安定化
  7.2.3 ホワイトクリップ
  7.2.4 利得制御
  7.2.5 電気的色温度補正
 7.3 プロセス増幅器
  7.3.1 フレア補正
  7.3.2 シェージング補正
  7.3.3 ガンマ補正
  7.3.4 ニー(白圧縮)補正
  7.3.5 ホワイトおよびブラッククリップ
  7.3.6 ブランキング挿入
  7.3.7 マスキング
 7.4 輪郭補償
  7.4.1 輪郭信号を抽出する方法
  7.4.2 位相の変化(位相特性)
  7.4.3 輪郭補償の回路例
  7.4.4 輪郭補償によるS/Nの劣化
 7.5 エンコーダ
  7.5.1 エンコーダ
  7.5.2 PAL方式
 7.6 伝送系
  7.6.1 トライアクシャルケーブルの構成と特徴
  7.6.2 トライアクシャル伝送装置の構成
  7.6.3 AM伝送とFM伝送の比較
  7.6.4 周波数配置について
  7.6.5 占有帯域幅について
  7.6.6 伝送系の回路例
 7.7 パルス系
  7.7.1 映像処理に使用するパルス
 7.8 インタカムおよびオーディオ
  7.8.1 インタカム
  7.8.2 オーディオ
 7.9 送返しおよびQ-TV信号
  7.9.1 送返し信号(RET信号)
  7.9.2 Q-TV信号(トランク回線信号)
 参考文献
8 テレビカメラのディジタル処理技術
 8.1 テレビカメラのディジタル化動向
 8.2 A-D変換器とD-A変換器
  8.2.1 量子化による雑音
  8.2.2 A-D変換器
  8.2.3 A-D変換前処理
  8.2.4 ディジタルクランプ回路
  8.2.5 D-A変換器
 8.3 マスキング補正
  8.3.1 リニアマトリックス
  8.3.2 クロマ補正方式
 8.4 ガンマ・ニー補正
  8.4.1 テーブルメモリ方式
  8.4.2 演算方式
 8.5 輪郭補償
  8.5.1 水平輪郭補償
  8.5.2 垂直輪郭補償
  8.5.3 カラー輪郭補償
  8.5.4 非線形処理
  8.5.5 映像クリップと折返しひずみ
 8.6 エンコーダ
  8.6.1 マトリックス
  8.6.2 クロマフィルタ
  8.6.3 直交2相変調
 8.7 シェージング補正
 8.8 オートアイリス回路
 8.9 ディジタルインタフェース
  8.9.1 ディジタル符号化規格
  8.9.2 ディジタルインタフェース規格
  8.9.3 ディジタルシリアル伝送
 参考文献
9 HDTVカメラ
 9.1 HDTV方式の規格
  9.1.1 HDTV方式の概要
  9.1.2 1125/60方式のスタジオ規格
  9.1.3 HDTV用3板CCDカメラの光学系の規格
 9.2 HDTV用CCD撮影デバイスの駆動技術
 9.3 HDTVカメラの信号処理技術
  9.3.1 マルチスタンダードHDTVCCDカメラ
  9.3.2 テレビ方式変換回路と画造り機能
 9.4 HDTVカメラシステム技術
  9.4.1 放送用カメラシステム
  9.4.2 映画製作用カメラシステム
  9.4.3 HDTV手術顕微鏡システムと技術ガイドライン
 参考文献
10 民生用・業務用カメラ
 10.1 カラー撮影方式
  10.1.1 単板式カラー撮影方式
  10.1.2 色差線順次方式
  10.1.3 原色フィルタ方式
  10.1.4 面順次単板式
 10.2 ビデオカメラ
  10.2.1 信号処理回路
  10.2.2 単板式に特有な信号処理
  10.2.3 多機能化
 10.3 業務用カメラ
  10.3.1 産業用カメラ
  10.3.2 超小形カメラ
  10.3.3 電子内視鏡
  10.3.4 電子OHP(電子書画卓、資料提示装置)
 10.4 立体カメラ
  10.4.1 立体カメラ
  10.4.2 立体カメラの実際
 10.5 ディジタルカメラ
  10.5.1 ビデオフロッピーを用いた電子スチルカメラ
  10.5.2 ディジタル式電子カメラ
  10.5.3 ディジタルカメラの構成
  10.5.4 ディジタルカメラの実際
 10.6 監視カメラ
  10.6.1 基本構成
  10.6.2 4画面監視システム
  10.6.3 スレームスイッチャシステム
  10.6.4 タイムラプスビデオ
  10.6.5 特殊監視カメラシステム
 参考文献
11 特殊カメラ技術
 11.1 赤外線カメラ
  11.1.1 赤外撮影
  11.1.2 赤外線撮影デバイス
  11.1.3 赤外線カメラ
  11.1.4 赤外線カメラの応用
 11.2 高速度カメラ
  11.2.1 高速度撮影
  11.2.2 高速度化へのアプローチ
  11.2.3 高速度カメラの実際
 11.3 高感度カメラ
  11.3.1 撮影デバイスによる高感度化
  11.3.2 周辺回路による高感度化と低雑音化
  11.3.3 高感度カメラの実際と応用
 11.4 超音波撮像装置
  11.4.1 超音波撮像
  11.4.2 超音波の発生と検出
  11.4.3 パルス反射法の撮像原理
  11.4.4 高画質化と画像処理
 11.5 X線カメラ
  11.5.1 X線像の可視像化
  11.5.2 X線カメラシステム
  11.5.3 X線カメラの画質
  11.5.4 X線カメラの応用
 11.6 テレシネカメラシステム
  11.6.1 コマ数(像数)変換
  11.6.2 テレシネカメラ
  11.6.3 画質改善技術
 参考文献
 索引
  
 

和久井 孝太郎(ワクイ コウタロウ)

浮ヶ谷 文雄(ウキガヤ フミオ)

竹村 裕夫(タケムラ ヒロオ)