工科系の 電磁気学

工科系の 電磁気学

電磁気学の体系の理解を容易にするため,本書ではまず,電磁現象(真空中)を感覚的にとらえやすい積分形式で記述した。物体中の電磁現象については微分形式を導入して記述を行い,読者の理解を助けるための工夫をこらしている。

ジャンル
発行年月日
1993/04/30
判型
A5 上製
ページ数
248ページ
ISBN
978-4-339-00613-1
工科系の 電磁気学
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定価

3,080(本体2,800円+税)

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電磁気学の体系の理解を容易にするため,本書ではまず,電磁現象(真空中)を感覚的にとらえやすい積分形式で記述した。物体中の電磁現象については微分形式を導入して記述を行い,読者の理解を助けるための工夫をこらしている。

第1章 真空中の静電界
1.1 電荷とクーロンの法則
 1.1.1 電荷
 1.1.2 クーロンの法則
 1.1.3 点電荷および連続的に分布する電荷によるクーロン力
1.2 電界とガウスの定理
 1.2.1 電界の強さ
 1.2.2 電荷分布による電界
 1.2.3 電気力線
 1.2.4 ガウスの定理と電束密度
 1.2.5 ガウスの定理の意義とその応用
1.3 電位と電位の傾き
 1.3.1 電荷の移動に要する仕事
 1.3.2 電位と電位差
 1.3.3 静電界の保存性
 1.3.4 電位の傾きと電界
 1.3.5 電荷分布と電位および電界
1.4 静電界と導体
 1.4.1 導体と絶縁物
 1.4.2 静電誘導現象と帯伝導体の性質
 1.4.3 導体と電気影像法
1.5 帯電導体系と静電容量
 1.5.1 電位および電位分布の一義性
 1.5.2 重ね合せの原理とグリーンの相反の定理
 1.5.3 電位係数、容量係数および誘導係数
 1.5.4 帯電導体系のもつエネルギー
 1.5.5 静電容量
 1.5.6 静電コンデンサ
 1.5.7 コンデンサの接続法
演習問題
第2章 真空中の定常電流による静磁界
2.1 磁気現象
2.2 電荷と電流
 2.2.1 電荷と電流
 2.2.2 電流密度と電荷の保存
 2.2.3 導電率と起電力
2.3 運動する電荷および定常電流に働く力とビオ・サバールの法則
 2.3.1 運動する電荷に働く力
 2.3.2 磁界中の定常電流に働く力
 2.3.3 定常電流による磁界とビオ・サバールの法則
 2.3.4 電流相互間に働く力とMIKSA合理単位系の生い立ち
2.4 アンペアの周回積分の法則
 2.4.1 アンペアの周回積分の法則
 2.4.2 磁界の強さ
演習問題
第3章 電磁誘導と積分形式のマックスウェルの方程式
3.1 電磁誘導
 3.1.1 電磁誘導現象
 3.1.2 電磁誘導現象に関する法則
3.2 インダクタンスと自己および相互誘導作用
 3.2.1 インダクタンス
 3.2.2 自己および相互誘導作用
3.3 変位電流と電磁界の積分法則
 3.3.1 変位電流
 3.3.2 真空中の電磁界のマックスウェルの方程式(積分形式)
 3.3.3 マックスウェルの方程式の微分形式
第4章 誘電体中の静電界
4.1 誘電体の分極
4.2 分極電荷と誘電体におけるガウスの定理
4.3 誘電率と誘電体の分類
4.4 誘電体中の静電界
 4.4.1 基本関係式
 4.4.2 誘電体の境界条件
4.5 静電エネルギー
 4.5.1 誘電体中の帯電導体系のエネルギー
 4.5.2 電界のエネルギー
4.6 物体に働く静電気力
 4.6.1 孤立帯電導体に働く力
 4.6.2 帯電導体系に働く力
 4.6.3 誘電体の境界面に働く力
演習問題
第5章 定常電流
5.1 電気抵抗とオームの法則
5.2 定常電流界
 5.2.1 定常電流界と静電界の類似性
 5.2.2 異なる導体の境界面における境界条件
5.3 起電力
5.4 ジュール熱と電力
5.5 電気回路
 5.5.1 等価回路
 5.5.2 キルヒホッフの法則
5.6 熱電効果
演習問題
第6章 磁性体中の静磁界
6.1 磁性体と磁気誘導
6.2 ベクトルポテンシャルと磁化電流
 6.2.1 ベクトルポテンシャル
 6.2.2 磁化の強さと磁化電流
6.3 磁性体中の静磁界
 6.3.1 基本関係式
 6.3.2 異なる磁性体の境界面における境界条件
6.4 強磁性体と磁石による磁界
 6.4.1 強磁性体
 6.4.2 磁石による磁界
6.5 磁気回路
演習問題
第7章 物体中の時間的に変化する電磁界
7.1 物体中のマックスウェルの方程式
7.2 電磁界エネルギーと磁界のエネルギー
 7.2.1 エネルギー保存則とポインティングベクトル
 7.2.2 磁界のエネルギー
7.3 インダクタンスの計算
 7.3.1 鎖交磁束より求める方法
 7.3.2 磁界のエネルギーより求める方法
7.4 回路理論の基礎
演習問題
第8章 電磁波
8.1 マックスウェルの方程式の解
8.2 自由空間における平面電磁波
8.3 一般媒質中における電磁波
8.4 電磁波の境界における振舞い
 8.4.1 境界条件
 8.4.2 境界面における反射と屈折
演習問題
付録
 1. 立体角
 2. 等角写像
 3. ベクトル公式
 4. 種々の座標系における諸公式
 5. ギリシャ文字
演習問題解答
索引

松原 三人(マツバラ ミツヒト)

坂口 浩一(サカグチ コウイチ)

山田 博章(ヤマダ ヒロアキ)