ホームVTR入門

テレビジョン学会実用書シリーズ

ホームVTR入門

高度な技術を要するVTRの機構・動作,各方式の特徴について,歴史的発展に即して比較検討を加え,難解な理論は避けて実際的に解説したユニークな書。VHSもβもこれ一冊でOKである。

ジャンル
発行年月日
1981/10/15
判型
A5
ページ数
224ページ
ISBN
978-4-339-00300-0
ホームVTR入門
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定価

2,530(本体2,300円+税)

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高度な技術を要するVTRの機構・動作,各方式の特徴について,歴史的発展に即して比較検討を加え,難解な理論は避けて実際的に解説したユニークな書。VHSもβもこれ一冊でOKである。

I. 基礎編
1. VTRの歴史
1.1 磁気記録の発明とその発展
1.2 放送用VTRの開発
1.3 ヘリカルVTRの歴史
1.4 ホームVTRの開発
文献
2. VTRの形態
2.1 VTRの基本的構成
2.2 VTRの分類とテープフォーマット
文献
3. VTRの記録方式
3.1 磁気記録・再生の原理から見たVTR記録方式
3.2 VTRテープ─ヘッド系の構成とその特徴
3.3 低搬送波FM信号の記録
  3.3.1 反転現象
  3.3.2 ビデオエンファシス
  3.3.3 モアレ
3.4 再生画質と記録密度
文献
4. VTRのカラー化
4.1 NTSC信号の特徴
4.2 記録方式とカラープロセス
4.3 低域変換色信号記録方式の歴史的展望
  4.3.1 周波数変換でカラープロセスを行うアイデア
  4.3.2 低搬送波FM信号の低域に色信号を多重する技術
  4.3.3 低域変換色副搬送波の周波数選定についての考え
  4.3.4 低域変換色信号記録方式以前のカラープロセス
4.4 ガードバンドレス記録
文献
5. VTRの機構系
5.1 VTR機構系の歴史
5.2 テープパッケージの変遷
文献
6. ビデオテープ
6.1 磁気テープの構造
6.2 ビデオテープの特徴
6.3 ビデオテープの製造
6.4 ビデオテープ高密度化のポイント
6.5 ビデオテープ用磁性粉
  6.5.1 酸化鉄系磁性粉
  6.5.2 二酸化クロム
  6.5.3 合金磁性粉
6.6 民生用ビデオテープの進歩の経過
文献
7. ビデオヘッド
7.1 磁気記録の原理から見た磁気ヘッド高性能化のポイント
7.2 ビデオヘッドの構造と製作法
7.3 コア材料選定上の問題点
7.4 磁性材料の表面加工技術
7.5 ギャップ成形技術
7.6 ビデオヘッドから発生するノイズ
文献
8. サーボ理論の基礎
8.1 サーボ機構の概念
  8.1.1 周波数範囲
  8.1.2 時定数と応答時間
8.2 周波数伝達関数
  8.2.1 比例要素
  8.2.2 微分要素・積分要素
  8.2.3 一次要素・一次遅れ要素
  8.2.4 二次要素・振動性二次遅れ要素
8.3 ホームVTRに対するサーボ理論の適用例
8.4 サーボ系の安定度
文献
9. VTRのサーボ方式
9.1 VTRサーボ方式の特徴
9.2 サーボ方式の変遷
  9.2.1 ブレーキサーボ方式(1)
  9.2.2 補助モータサーボ方式
  9.2.3 オープンループサーボ方式
  9.2.4 ブレーキサーボ方式(2)
  9.2.5 カメラ同期方式
  9.2.6 カラーVTRのサーボ方式
  9.2.7 高密度記録のサーボ方式
文献
II. 実際編
10. ホームVTRの基本構成
11. 機構系
11.1 回転ヘッド部
  11.1.1 回転ヘッドドラム機構
  11.1.2 回転ヘッド駆動制御機構
11.2 テープ走行機構
  11.2.1 テープ走行機構の構成
  11.2.2 各種テープ走行機構
  11.2.3 テープ走行経路のテープテンション分布
  11.2.4 ヘッドドラム面の摩擦抵抗とヘッドの接触圧
  11.2.5 回転ヘッドドラムの種類
11.3 テープフォーマットの求め方
11.4 テープの互換性
  11.4.1 テープの互換性を得るための条件
  11.4.2 テープ互換性の評価
  11.4.3 ビデオトラックの直線性の測定法
文献
12. テープパッケージとテープローディング
12.1 Uローディング
  12.1.1 β方式用カセット
  12.1.2 テープエンドセンサ
  12.1.3 Uローディング
  12.1.4 回転ヘッドドラム
12.2 パラレルローディング
  12.2.1 VHS方式用カセット
  12.2.2 テープエンドセンサ
  12.2.3 パラレルローディング
  12.2.4 回転ヘッドドラム
文献
13. サーボ系
13.1 ホームVTRにおけるサーボの目的
  13.1.1 記録サーボ
  13.1.2 再生サーボ
13.2 サーボ系の構成
  13.2.1 ドラムサーボ
  13.2.2 直流モータ式ドラム・キャプスタンサーボ方式
13.3 ディジタルサーボ
文献
14. 信号系
14.1 輝度信号系
  14.1.1 入力低域フィルタ
  14.1.2 AGC回路
  14.1.3 クランプ回路
  14.1.4 プレエンファシス
  14.1.5 クリップ回路
  14.1.6 FM変調器
  14.1.7 高域フィルタ
  14.1.8 記録増幅器
  14.1.9 回転トランス
  14.1.10 再生前置増幅器
  14.1.11 チャネルスイッチャ
  14.1.12 再生高域フィルタ
  14.1.13 ドロップアウト補償回路
  14.1.14 リミッタ
  14.1.15 FM復調器
  14.1.16 デエンファシス回路
  14.1.17 再生低域フィルタ
  14.1.18 ノイズリダクション回路
  14.1.19 出力回路
  14.1.20 その他
14.2 色信号系
  14.2.1 帯域フィルタ
  14.2.2 記録ACC
  14.2.3 記録キラー
  14.2.4 記録周波数変換回路
  14.2.5 局部発振器
  14.2.6 記録低域フィルタ
  14.2.7 再生低域フィルタ
  14.2.8 再生ACC
  14.2.9 再生周波数変換回路と再生カラープロセス
  14.2.10 可変電圧制御発振器
  14.2.11 再生帯域フィルタ
  14.2.12 再生キラー
  14.2.13 その他
14.3 ガードバンドレスカラープロセス
  14.3.1 クロストークの除去
  14.3.2 ID回路
  14.3.3 ヨーロッパテレビジョン方式に対するガードバンドレス処理
14.4 オーディオ系
14.5 信号系の特性と測定法
  14.5.1 周波数特性(スイープ特性)
  14.5.2 水平解像度
  14.5.3 輝度信号のSN比
  14.5.4 色信号のSN比
文献
15. VTRの周辺機器
15.1 カメラとの接続
15.2 モニタ
  15.2.1 ビデオ信号監視用モニタ
  15.2.2 ビデオ・オーディオ入出力のあるテレビ受像機
  15.2.3 小形モニタテレビ
  15.2.4 モニタとの接続コネクタ
15.3 RFコンバータとアンテナ切換スイッチ
  15.3.1 RFコンバータ
  15.3.2 アンテナ切換スイッチ
15.4 マイクロホン
15.5 その他
文献
16. 特殊効果,その他
16.1 編集撮り
  16.1.1 つなぎ撮り
  16.1.2 アセンブル
  16.1.3 インサート
16.2 変速再生
  16.2.1 アジマス方式のスチル再生
  16.2.2 ファーストモーション・バックモーション
  16.2.3 ノイズのない変速再生
16.3 ダビングとその防止
  16.3.1 ダビング機器
  16.3.2 接触転写
  16.3.3 ダビング防止法
16.4 ポータブル機器
  16.4.1 小形・軽量・省電力
  16.4.2 アンチローリング
  16.4.3 カメラリモートコントロールとつなぎ撮り
  16.4.4 耐環境性とアラーム
文献
付録
索引

横山 克哉(ヨコヤマ カツヤ)

廣田 昭(ヒロタ アキラ)

渡邊 良美(ワタナベ ヨシミ)