改版 基礎電気回路(Ⅲ)

電子通信大学講座 13-Ⅲ

改版 基礎電気回路(Ⅲ)

Ⅲ―過渡・非線形編―新規に「分布定数回路の過渡現象の例」と「サンプルド記号とz変換」の二章を追加し,初期値問題を一層入念に記述し,回路の安定法判別の諸法を詳述する等内容の刷新・充実をはかった。

ジャンル
発行年月日
1968/05/10
判型
A5 上製
ページ数
260ページ
ISBN
978-4-339-00081-8
改版 基礎電気回路(Ⅲ)
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定価

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Ⅲ―過渡・非線形編―新規に「分布定数回路の過渡現象の例」と「サンプルド記号とz変換」の二章を追加し,初期値問題を一層入念に記述し,回路の安定法判別の諸法を詳述する等内容の刷新・充実をはかった。

過渡・非線形編
改版の発刊にあたって
1. 過渡現象の基礎知識
1.1 過渡現象の意味
1.2 L-R回路
  1.2.1 電源印加の場合
  1.2.2 回路短絡(開放)の場合
1.3 時定数
1.4 C-R回路
  1.4.1 電源印加の場合
  1.4.2 短絡の場合
1.5 L-C-R回路
1.6 対数減衰率
補注
問題
2. ラプラス変換解析入門
2.1 ラプラス変換の定義
2.2 信号波形のラプラス変換
2.3 R,L,Cの働きとラプラス変換
2.4 例題:L-R回路の過渡現象
2.5 ラプラス変換による解析の手順
2.6 ラプラス平面の物理的性質
2.7 例題
2.8 初期値問題
補注
問題
3. ラプラス変換の基本法則
3.1 ラプラス変換の基本法則一覧
3.2 基本法則の説明
問題
4. 展開定理とその応用
4.1 部分分数展開
4.2 ヘビサイドの展開定理
  4.2.1 1次の単因数の場合
  4.2.2 2次因子を含む場合
  4.2.3 D(s)に多重因数がある場合
4.3 過渡解と定常解
4.4 Indicial ResponseとImpulse Responseおよびこれらの関係
4.5 反伝送関数を求める例
問題
5. 回路関数の諸性質と安定性判別
5. 回路関数の諸性質と安定性判別
5.1 一般1ポートインピーダンスのラプラス平面上における性質
5.2 LC1ポートインピーダンスのラプラス平面上における性質
5.3 RCまたはLR1ポートインピーダンスのラプラス平面上における性質
5.4 伝送関数のラプラス平面上における性質
5.5 最小位相推移回路
5.6 回路の安定性判別──その1 数式による判別
  5.6.1 Schurの定理
  5.6.2 ψ(s)を部分分数に展開して判別する方法
  5.6.3 Hermiteの定理
  5.6.4 ψ(s)を連分数展開(Cauer展開)して判別する方法──Routhの定理
  5.6.5 Hurwitzの定理
  5.6.6 まとめ
5.7 回路の安定性判別──その2 写像による判別
問題
6. 分布定数回路の過渡現象の例
6.1 分布rc線路──無限長の場合
  6.1.1 基本式のラプラス変換
  6.1.2 直流電圧を印加した場合の応答
  6.1.3 正弦波電圧を印加した場合の応答
6.2  受端開放分布rc線路のIndicial Response
  6.2.1 変数分離による解析
  6.2.2 ラプラス変換による解析
6.3 受端短絡分布rc線路のIndicial Response
問題
7. 非正弦周期波
7.1 周期関数と偶・奇成分
7.2 調波成分の求め方──Fourier分析
  7.2.1 aoの求め方
  7.2.2 anの求め方
  7.2.3 bnの求め方
7.3 原点の選び方
  7.3.1 横軸の選び方
  7.3.2 縦軸の選び方
7.4 対称性の効果
  7.4.1 均衡波
  7.4.2 軸対称波
  7.4.3 点対称波
  7.4.4 半周期波
  7.4.5 逆半周期波──対称波
7.5 調波分析の2,3の例
7.6 波の不連続性と高調波の大きさ
7.7 周期関数のラプラス変換による調波分析
  7.7.1 第1の方法
  7.7.2 第2の方法
7.8 調波合成
  7.8.1 調波合成の例
  7.8.2 調波の位相の影響
7.9 ギブスの現象
7.10 周期波の実効値とひずみ率
  7.10.1 周期波の実効値
  7.10.2 ひずみ率
7.11 周期的信号波の伝送
  7.11.1 伝送系の性質
  7.11.2 信号波伝送の例
7.12 無ひずみ伝送の条件
問題
8. 衝撃性信号波とサンプリング定理
8.1 周期波→パルス→インパルス
8.2 インパルスの取り扱い方
  8.2.1 軸対称インパルス
  8.2.2 点対称インパルス
  8.2.3 一般の場合
8.3 衝撃波関数δ(t)について
8.4 インパルス信号の伝送と無ひずみ条件
8.5 サンプリング定理(標本化定理)
  8.5.1 時間領域におけるサンプリング定理
  8.5.2 パルス通信におけるパルスの繰返し周波数の決定
  8.5.3 周波数領域におけるサンプリング定理
問題
9. サンプルド信号とz変換
9.1 サンプリング
9.2 サンプルド信号とz変換
  9.2.1 サンプルド信号
  9.2.2 z変換
  9.2.3 サンプリング定理の別証明
9.3 z変換に関する2,3の事項
  9.3.1 ラプラス変換よりz変換を求める方法
  9.3.2 逆z変換
  9.3.3 最終値定理と初期値定理
9.4 サンプルド信号系の伝送関数
9.5 伝送回路の縦接接続の場合
問題
10. 基本パルス回路
10.1 簡単な微分回路と積分回路
  10.1.1 積分回路
  10.1.2 微分回路
10.2 のこぎり波発生回路
10.3 Miller Integrator
10.4 パルス応答についての基礎知識
  10.4.1 パルスの概念
  10.4.2 伝送関数の一般式
  10.4.3 伝送関数のGaussian近似とta,trとの関係
  10.4.4 ta,trの2,3の性質
10.5 ラプラス変換とフーリエ変換の比較
問題
11. 基本非線形回路
11.1 整流素子を含む回路
11.2 増幅器のひずみ
11.3 鉄心を含む回路のひずみ
11.4 可飽和リアクトルとピーキングトランス
11.5 鉄共振形定電圧回路
11.6 磁気増幅回路
12. 時変回路の基礎
12.1 パラメータ励振回路
12.2 パラメトロン
  12.2.1 励振周波数対発振電圧特性
  12.2.2 発振限界周波数対励振電流特性
12.3 パラメトロンの応用回路
  12.3.1 位相と2進符号との対応
  12.3.2 多数決選択
  12.3.3 AND回路(論理積回路)
  12.3.4 OR回路(論理和回路)
  12.3.5 NOT回路(否定回路)
  12.3.6 情報伝達用パラメトロン回路(遅延回路)
12.4 パラメータ励振による増幅機構
  12.4.1 基本式の誘導
  12.4.2 正常形アップコンバータ
  12.4.3 反転形アップコンバータ
  12.4.4 まとめ
12.5 反転形アップコンバータを用いるパラメトリック増幅回路
付録
1. 対数・dB・Np・bit
2. 円関数または3角関数
3. 双曲線関数
4. 微分の公式
5. 積分の公式
6. 簡単な微分方程式
7. ラプラス変換の公式
8. 実係数高次方程式の数値解
9. 図によるFourier分析
10. 複素数の関数論要領
11. 常用数値
12. 数や単位の呼称
13. 円(3角)関数表・その他
問題解答
索引

川上 正光(カワカミ マサミツ)